

弛まない技術は受け継がれ永遠に
Headway発足時から変わらない理念である、丈夫で長い期間安心して弾ける「育てるギター」。
2024年に惜しまれつつも他界した百瀬恭夫が掲げた この理念は
愛弟子たちへと受け継がれHeadwayの礎となっています。
晩年の百瀬は闘病中にもかかわらず時間をみつけては次回作の研究をしていました。
研鑽の中でたどり着いた完成形と自負していた設計図を元として、
百瀬の思想と愛弟子達の技術を集結させた「LEGACY(継承)」が完成しました。
愛弟子が百瀬恭夫の残した最高の遺産(Legacy)に、
いま息吹を吹き込みます。
百瀬恭夫について
職種:弦楽器製造工
有限会社 飛鳥:名誉技術顧問
ヘッドウェイの創業者八塚恵と共に、
マスタービルダーかつ工場の技術顧問として
今日まで多くのブランドを支えてきました。
百瀬が考案したギター製造に使用する治工具は
現在も有限会社飛鳥の宝であり
揺るぎない技術の礎となっています。
平成27年度には卓越した技能を持ち
その分野で県下第一人者と目されている職人として、
長野県知事より「信州の名工」(卓越技能者知事表彰)を受賞致しました。

特徴
LG-ARS
レガシー・アドバンスドリアシフト
力木(ブレイシング)がブリッジに近い位置で交差する「リアシフトブレイシング」は百瀬が晩年に好んで採用していた仕様でした。新たなギターの製作を進める中でより良いサウンドと補強性のバランスを求めてマイナーチェンジを繰り返しながら追い求めた「理想形にもっとも近い」と口にしていたオリジナルブレイシング「LG-ARS ブレイシング」を採用しました。

M’sスキャロップド
ブレイシングを削り込むことによって板の振動を調整するスキャロップ加工の量においても百瀬の晩年の仕様を踏襲しています。削り込みを浅めに設定することでトップ板の剛性を保持しながらも、ウッディな鳴りも生み出す絶妙なバランスを再現しました。長く演奏できる「育てるギター」をより実感できる仕様です。

MVネック (百瀬Vネック)
百瀬は生前「ネックは太い方が耐久性があり、何より温かみのあるウッディーな出音がいい」と語り、しっかりとした握り心地のネックを好んで製作していました。本人が実際に使用していた治具を使い、やや太めのV形状のネックを忠実に再現しています。

44mm ナット幅
百瀬が好んでいたやや幅広の44mmのナット幅を採用。

特別選定材
木材の選定においては、杢目の美しさを選ぶだけではなく、材の個性を最大限に引き出すために完成したギターの音をイメージすることも非常に重要です。百瀬がこだわりを持って行っていた作業を愛弟子がしっかりと継承し本モデルの材選定をおこないました。

治具
百瀬はその職人人生で多くの治具、工具を自作してきました。ブレイシングを数ミリ削るためだけの専用カンナなど独自の視点と感性で様々な治工具を製作しており、その一部は現在も職人達に引き継がれています。

ラインナップ
HD-115 LEGACY/ATB
希望小売価格・・・¥350,000(税抜)


HF-415 LEGACY/ATB
希望小売価格・・・¥350,000(税抜)


生産についてのご案内
「Headway HD-115 LEGACY/ATB」及び「HF-415 LEGACY/ATB」の2商品につきましては、生産状況の逼迫や木材の供給不足により止むを得ず生産を終了する場合がございます。初回出荷は4月上旬ごろを予定しております。