おさむらいさんがメイン機材として10年以上使用しているHeadwayのギター「HJ-523」。 このモデルは2000年代中盤の短い期間に製作されており2007年の製作を最後に長らく生産終了となっていましたが、おさむらいさんの人気を受け2016年、Headway Standardシリーズから復刻版HJ-523STD(現名称 HJ-523 WX/STD)が発売されました。
そして2020年、HJ-523STDをベースとしながら更にブラッシュアップさせたおさむらいさんシグネチャーモデル
「HJ-523 Osamuraisan Edition」を発売致します。本機の開発に当たりHeadwayではオリジナルHJ-523の仕様のより正確な再現と、おさむらいさんがHJ-523にカスタムを加えた部分も普及機として出来る範囲で取り入れることに努めました。この特設サイトではその詳細をあますところなくお伝えいたします。
おさむらいさんシグネチャーモデル
HJ-523 OSAMURAISAN EDITION
注目の仕様をご注目
GOTOH SGV510Z-L5 C
その高い品質によりギターペグのスタンダードとなっている後藤ガット製品の中でも最高品質の フラッグシップモデル、510シリーズのペグを採用。1 : 22のギア比によりスムーズで正確な チューニングを行うことが可能です。滑らかで角の取れたデザインのL5つまみは手に良くなじみます。
本人仕様のオリジナル
HJ-523のサンバースト塗装を再現
本モデルの開発に当たって、本人のHJ-523現物を飛鳥職人が改めて解析。本人使用のオリジナルHJ-523サンバースト塗装を再現しました。
ノン・スキャロップドダブルXブレーシング
オリジナルHJ-523と同じノンスキャロップ・ダブルXブレーシングを採用。 トップを堅固に補強し抜群の安定性を保つと共に、1音1音の粒の立ったソリッドなトーンを奏でます。 新品時はやや硬めですが、弾きこんでいくと低音の鳴りが豊かに育っていきます。 非常に優れた安定性を持つため、長い年月を掛けて安心して弾いて頂ける仕様です。
セルバインディング
パーフリングの仕様
オリジナルと同じべっ甲柄のセルバインディングを採用。更に本人使用のHJ-523を検証の上、パーフリングのストライプのパターンも忠実に再現しました。
ジャンボフレット
おさむらいさん本人が使用しているHJ-523は何度かリフレットを繰り返した後、当初のHJ-523の仕様とは違いジャンボサイズのフレットが打ち込まれています。本機はその仕様を再現し、ジャンボフレットを採用しました。
弦
おさむらいさん本人が使用しているゲージに近い、Elixir Nanoweb Phospher Bronze Custom Light ゲージ。 Headwayが通常採用しているLight ゲージよりも一段階細く、ジャンボフレットと合わせて押さえやすくなっています。
※本人使用ゲージに関してはページ下部の「上級者向けセッティング」をご参照ください。
弦高
おさむらいさんの設定に合わせて、飛鳥工場の基準で最も低い弦高設定を採用しました。
ストラップピン
ネックのヒールのサイドの本人と同じ位置にストラップピンを装着。ストラップを装着しての演奏が可能です。
コンバージョンエンドピン
後にピックアップを取付しやすくするために、一般的なエンドピンジャックと同じ直径のコンバージョンエンドピンを採用。一般的なエンドピンジャック付属のピックアップであれば加工無しで取付可能です。
※本人使用ピックアップに関してはページ下部の「上級者向けセッティング」をご参照ください。
サウンドホールラベル
和紙製のサウンドホールラベルには、おさむらいさんが一本一本の直筆でサインを入れています。
シリアルと本人の直筆サインが入れられた特別証明書が付属
HJ-523 Osamuraisan Editionのサイドバック材に用いられているマホガニー材を使って作られたピック型キーホルダー。アンティーク調の金具が付属しています。飛鳥工場の職人が1個1個丁寧にオイル塗装で仕上げています。
2020年8月発売のおさむらいさん新アルバム「紫陽花は縋り付く」より「夜の道標」のTAB譜
おさむらいさんとHJ-523の歴史
2006年 | 東京お茶の水の楽器店にておさむらいさんがHJ-523と出会う。 |
2015年 | Headway Standardシリーズより復刻版のHJ-523STDが発売。 |
2016年 | 「初心者にも弾きやすいギター」というコンセプトのおさむらいさんシグネチャーモデル 初代HJ-OSAMURAISANが発売。HJ-523のデザインを踏襲して開発された。 |
2018年 | HJ-OSAMURAISANをブラッシュアップしたモデル、HJ-OSAMURAISANⅡが発売後仕込みの採用。 |
2019年 | おさむらいさんのオリジナル楽曲「相思花」(彼岸花の異名)をモチーフに取り入れたシグネチャーミニギターHM-OSAMURAISANが発売。 |
2020年 | HJ-523 Osamuraisan Editionの発売 |
更におさむらいさん仕様に近付ける「上級者向けセッティング」
弦のゲージ
おさむらいさん本人はElixirのCustom Lightゲージを基本としながら、高音弦で演奏するメロディーを前に出すために1弦を0.02太い0.13、2弦を0.01太い0.16に変更しています。
ピックアップ
おさむらいさん本人はTRIALブランドの制作する「RAPTOR SYSTEM」をHJ-523に搭載させています。 RAPTOR SYSTEMオリジナルの“ボディーマイク”と名付けられた圧電式ピックアップと、マグネットピックアップSUNRIZE S2の 二つのピックアップによるデュアルシステムと外付けのプリアンプで高品質なサウンドを創造します。TRIAL RAPTOR SYSTEMに関するお問い合わせはリンク先より株式会社エースケーにお問い合わせください。
株式会社エースケー
HJ-523 Osamuraisan Edition をご購入頂くと、おさむらいさん本人の更なるこだわりのカスタムポイントやその他の使用機材に関するコメントが付属致します
おさむらいさんからのコメント
第三段となるシグネチャーモデル「HJ-523 Osamuraisan Edition」を発売する運びとなりました、おさむらいさんです。わたしがHeadway HJ523と出会ったときの話を少ししてみたいと思います。十数年前、三本目のギターとして初めてハイグレードのギターを手に入れようと決心しました。都内では定番の御茶ノ水で探していたところ、駅前のお店ですぐに見つけてしまったのです。
それまでもたくさんのブランド、ギターを試奏していましたが、Headwayは当時有名とは言い難く、HJ-523は初めて弾いたHeadwayのギターでした。しかし、値段からは考えられない鳴りの良さ、音の密度に驚き、若干予算オーバーしていたものの、その場で購入を決めたことはよく覚えています。王道のブランドよりも、国産でまだあまり知られていない、しかし確かな音がする。素晴らしい掘り出し物を見つけられたと舞い上がったものです。
このギターはHJ-523と全く同じではありません。わたしがHJ-523を買う時も、同じモデルが三本あってその中から選んだのですが、それぞれの音には違いがありました。しかし、このHJ-523 Osamuraisan Editionは最大限「わたしが現在使っている」HJ-523に近い音、演奏ができるよう設計されています。バランスの良さ、音の鋭さだけではなく、低音がHJ-523よりさらにふくよかに鳴ります(これはPUを付けていないことが大きいのかもしれませんが)。ぜひ試奏して、ボディから伝わる音を体感して頂きたいです。
このギターならば、音を更に成長させつつ一生を共にできる相棒となるかもしれません。わたしのHJ-523のように。