HD-115 Low Brace ARS #Y00061
Specification
- Body Top
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Adirondack Spruce
- Body
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“Dead Stock” Indian Rosewood
- Neck
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Honduras Mahogany
- Fingerboard
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Richlite
- Nut
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High Density Bone(水牛骨)
- Saddle
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High Density Bone(水牛骨)
- Bridge
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Richlite
- Machineheads
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GOTOH/SXN510V-06M GG
- Fret
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Jescar
- Scale
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645mm
- Width at Nut
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43.0mm
- Fingerboard Radius
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400R
- Bracing
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Scalloped 15t Advanced Rear Shift X Bracing
- Finish
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Top Lacquer
- String
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Elixir NANOWEB (.013-.053)
- Accessories
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ハードケース、六角レンチ、保証書
Videos
Introduction
115スタイルを進化させる安井の職人哲学
Headwayのオーセンティックな115スタイルに詰め込まれた安井雅人のビルダーとしての哲学と拘り。
ブレーシングには近年Headwayが積極的に採用しているARSスキャロップト・ブレーシングを基本として微調整を加えた。ブレーシングの高さを約2㎜落とし駒下補強のサイズの細目に調整することにより、ARSの力強い芯のあるサウンドに低音の鳴りを増加させている。
指板にはエボニーの代替材と考えられているリッチライトを敢えて採用した。密度の高い高品質なエボニーを思わせる音響特性と湿度の変化に強くトラブルが起き辛いという利点を持っている。
ペグにはGOTOH製ハイグレードのオープンギアであるSXN510V 06M GGを採用した。手彫りで形を整えたダイアモンドボリュートとマッチしてトラディショナルな雰囲気をまとう。
Headwayの伝統的な115スタイルを踏襲しながらも、ブレーシングの設計や材の選定において安井のビルダーとしての哲学や拘りを詰め込んでいる。
安井雅人より
最高級5Aアディロンダックスプルースにデットストックのインドローズ、ネック材はホンジュラスマホガニーを使用したモデルです。このモデルは新たなブレーシングを開発するにあたって製作したカスタムモデルです。ブレーシング自体はHeadwayで積極的に採用しているARSスキャロップブレーシングですが、ブレーシングの高さを通常の17mmから15mmに変更し駒下補強のサイズも細くしました。このブレーシングの変更を行う事によりARSの力強い芯のあるサウンドに更に低音の鳴りを増す事が出来ました。指板材にはエボニーの代替材であるリッチライトを使用しておりますが、この材は多くの優れた点があります。まず、リッチライトは木材の繊維を樹脂で固めて作られており樹脂でありながら木材の性質も併せ持ちます。その材性質は高品質なエボニーに近い性質を持っておりサウンド面では何ら遜色有りません。樹脂という点で湿気に強く指板の影響にによるネックの反りや乾燥時のフレットのバリなどはほぼ起こりません。材質も均一ですので弦の振動を阻害する事なく鳴らす事が出来ます。この点においては質の良く無いエボニーよりも優れております。少ないエボニー資源を守る点においてこういった材の利点を理解して、積極的に使っていきたくことも大事だと私は考えます。