CUSTOMSHOP

百瀬恭夫 Customshop

円熟を迎えた百瀬の技術の粋を引き出す

百瀬が楽器業界へ足を踏み入れたのは1964年、ちょうど20歳の時でした。それまで家具職人として木工技術を磨いていた百瀬は、楽器を作り始めたきっかけを後に「職人と呼ばれるのが嫌で・・・」と語っています。
地味なイメージの家具作りから、The Beatles、寺内タケシなどのエレキブームで活気に溢れ、古い「職人」のイメージとかけ離れたギター製作の道に飛び込む事は、若き百瀬にとって大きな魅力でもあり挑戦でもありました。

以来40数年に及び、楽器作り邁進する百瀬は1977年にスタートしたHeadwayで数々の銘器を生み出してきました。時代は変わり職人の技術が尊ばれる今も日本のギター製作をリードする熟練の「職人」と呼ばれています。ギター製作家としての絶頂期といえる今なお、百瀬はあくなき向上心を持って日々探求を続けながらギター製作を続けています。


※製品価格表示は発売当時のもので参考価格となります。原材料などの都合により現在の同じ仕様のギターと価格が異なる場合がございますので予めご了承くださいませ。

安井雅人 Customshop

カスタムショップビルダー・安井雅人

「カスタムショップでのギター作りでは、飛鳥チームビルドの時とは違い、一本物だからこそできる「主張があるギター」を作りたいと思っています。百瀬さんが積み重ねてきたヘッドウェイの歴史、そしてそこからお客様が受け取るヘッドウェイのイメージをいい意味で裏切ることが、カスタムショップビルダーとしての自分の仕事だと考えています。今まで製作してきたギターは、シャープで粒立ちの良いサウンドの方向性が多く、早いパッセージでも一つ一つの音の輪郭がはっきり聞こえてくるようなサウンドを意識しています。
従来のギター作りの常識に囚われずより良いギター造りを行うために常に研究を重ねながら、新しい構造のブレーシングやトラスロッドの仕込みなどにも挑戦しています。
また、これは作り手のエゴかもしれませんが「よく見ると凝っている」というポイントをギターに入れ込むこともあります。
一見すると普通の指板バインディングに見えるのですが、木の継ぎ目をなくすために「バインディング状にくり抜いた板に指板を埋め込む」という事をやったことがあります。
自分も木工職人の一人として、手にとった誰かが気づき、ニヤリとしてくれるのを楽しみにしています。

工場の中でのコミュニケーションや営業のメンバー、楽器店のスタッフの方とのやり取りの中で、様々な形の「理想のギター」があることを実感します。学ぶべきことはまだまだ多いですが、常に人に驚きを与えられる様なギター作りをしていきたいと思っています。」

唯一無二の価値を体現する安井の至高のギター

一流のギタークラフトマンは加工技術そのものだけでなく、状況を俯瞰する視点、柔軟な発想、その発想を形にする実行力も持ち合わせているものです。2002年から本格的にギター作りの道に入った安井雅人は、飛鳥チームビルドシリーズにおけるチームの実質的なリーダーとしてその力を発揮。現在はこのシリーズと平行して、自身のカスタムモデル制作も行います。
その手から生み出されたギターは、百瀬のそれとは違う、「次代のヘッドウェイ」とも言うべき気迫に満ちています。 百瀬の下で経験を積み技術も熱も十分にたくわえた、飛鳥チームビルドシリーズリーダーの安井雅人によるカスタムモデルラインナップです。
*製品価格表示は発売当時のもので参考価格となります。原材料などの都合により現在の同じ仕様のギターと価格が異なる場合がございますので予めご了承くださいませ。

降幡 新 Customshop

カスタムショップビルダー・降幡 新

「高校生のときに見た百瀬の背中に憧れてギターの道に進みました。こうしてヘッドウェイのギター作りに携わっていることを嬉しく思うとともに、ヘッドウェイのギターを楽しんで頂いているユーザーの皆様の期待に応えなければならないと感じています。
Aska Team BuildとCustomshopの両立は大変ですが、それぞれに考える部分が異なり、学びも多いです。
私のCustomshopのスタートは「百瀬からの課題」でした。はじめに百瀬から提示された「仕様書」は力木の幅・高さ一本一本まで全部寸法が違い、すべて厳密に決めてありました。
Aska Team Buildシリーズの製品は百瀬の作るギターの仕様から設計上、作業上において若干の簡略化をするのですが、このときのギターはブレイシングをすべて一から手削りするなど、百瀬の作り方を追う様なギターづくりでした。
このギター作りを通じて、百瀬ははるか上のレベルで仕事をしているということを改めて実感しました。百瀬には仕上がりが見えているので、その上で刃を進めていくからスピードも早い。私はまだ百瀬と同じ様なスピードではできませんが、一つずつ測りながら、音を確かめながら、丁寧に仕上げています。

Customshopではトラディショナルなアコースティックギターを本筋としながら、ワンポイントで他のギターには無い個性を込められたら、と思っています。自分の考える「Headwayらしさ」を追求しながら、ユーザーの方に安心して楽しんでいただけるギターを作っていきたいと考えています。」

Headwayの本流を行く、降幡のギター作り

2009年の入社後からHeadway Standard seriesの生産に携わり、材料準備から加工など担当した後エレキギターの加工工程を経て再びアコースティックギター制作に携わります。百瀬恭夫、安井雅人はじめ先輩職人から直接の指導を受けつつ、甲貼りや木材準備、ネックの仕込みなど各作業を担当。Aska Team Buildシリーズでは甲貼り、ネック仕込みなどサウンド面の要を担う作業を主に担当し、実質的なシリーズの音作り、仕上げ全般に責任を持つ職人です。
2018年5月から、Aska Team Buildシリーズの製作と並行してCustomshopモデルを製作しています。安井雅人がこれまでに無かった新しいHeadwayを模索する一方、降旗は百瀬のギター作りを忠実に継承しながらさりげなく独自色を織り交ぜていくといった作り方を得意としています。
※製品価格表示は発売当時のもので参考価格となります。原材料などの都合により現在の同じ仕様のギターと価格が異なる場合がございますので予めご了承くださいませ。