Momoseが送り出す”京桜”と”椨桜” 2種の桜モデル【ディバイザー大商談会2024】

毎年この季節の風物詩となった「ディバイザー大商談会」の開催まで、ついに一か月を切りました。アコースティックギターのHeadwayではすでに限定モデルが発表されている通り、今年はディバイザーの「桜ギター」の登場から10年という節目を迎えます。この記念すべき年をさらに盛り上げるべく、大商談会も例年に増してパワーアップ!もちろん、Momoseからも特別なギターを準備中です。本予告記事では、5月22日の特設サイトの公開に先んじて、製作真っ只中の桜ギターについてレポートいたします!

桜ギターの歴史を振り返る

最新モデルのご紹介前に、その歴史と特徴を振り返ります。Momoseの桜ギター初登場は2015年。Headwayのアコースティックギターから最初の桜モデルが生まれた翌年、サウンドメッセへの出展のためごく少数のみ製作されました。

▲ 開発当初の桜ギターのひとつ MCH2 SKR-FM PRM/P

桜の花びらを模した指板インレイはもちろん、象徴的なピックガードのデザイン、そして桜材のもつ木材としての色味を生かしたカラーリングなど、近年の桜ギターの要素は初期のモデルから脈々と受け継がれています。

「京桜」が織りなす日本の美

毎年様々な種類、産地の桜を使用して製作してきた桜ギターですが、単に桜の木を使用するだけでなく、そこには国産ギターメーカーとして日本らしさをコンセプトとして必ず取り入れています。今回目を向けたのは、古来より日本の美を象徴する京都府を産地とする桜材です。私たちはこの貴重な材料に敬意をこめて「京桜(きょうざくら)」と名付け、春の商談会に向けて製品の企画を始めました。

▲ 「京都府」産を証明する原産地証明書

今回入手できた材料は写真のように白い部分があり、目の整った杢目が特徴的。木の樹皮近くに現れる「サップ」のようにも見えるこの白い部分は、サップではなく桜材が持つ木色そのものとのこと。この個性をどのようにデザインへ昇華させるかがカギとなります。

木部の加工・研磨を終えたばかりのボディの様子がこちら。桜材のもつ白い部分をボディの中心に配置することで、目を引く美しいデザインへと生まれ変わりました。

着色を経て、乾燥中のボディの様子。桜材の個性をあえて残すため外側に向かって濃くなる淡い紫でカラーリングし、古都京都を連想させる上品な美しさを目指します。

特別な材を使った記念モデルにふさわしく、ピックガードやインレイにも描き下ろしのデザインを製作中!商談会当日の発表をお楽しみに!

杢目豊かな「椨桜(タブザクラ)」

もう一つの桜材として、「椨桜(タブザクラ)」をトップ材に使用したエレキギター・ベースも準備中。タブノキの中でも製材を行った際に桜によく似た色や木肌を持つものを総称して、椨桜と呼びます。「桜」と名の付く材料の中でも特に硬い材質を持ち、乾燥や加工に技術を要しますが、その分エレキギターのトップ材として目を引くワイルドな杢目が特徴です。

アクリルと木材を組み合わせ、指板上に美しい葉桜のインレイをデザイン。通常のポジションマークから持ち替えても違和感なく演奏できるよう、機能的な面も考慮されています。

▲ ヘッドには10周年モデル共通のモチーフ「鶴」が描かれます

ボディとヘッドトップは桜から色彩を取り入れた「SKP-MH(サクラピンク)」にカラーリング。杢目引き立つ温かみのあるカラーとゴールドパーツとの組み合わせは、春の息吹を感じさせる仕上がりです。


本モデルの詳細については、5月22日公開の特設サイトにて公開予定!「ディバイザー大商談会2024」で発表予定の新製品・限定モデルの情報は下記リンクにて随時お届けします!


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