【ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り】日本の伝統工芸~京織り編!~

全国津々浦々の楽器店を巡り、個性あふれる店舗やスタッフのみなさまにフォーカスを当ててお届けしていくこの企画!!

今年の夏は猛暑が続き、筆者も熱中症対策に日々奮闘中でございます。
そんな中、日本の「和」を支える京都府にある、伝統と革新が交差する織元を訪ねてみました!

それでは、行ってみましょう!!
※以下敬称略

電車で揺られること数時間、京都駅に到着しました。人、人、人と・・・・見渡す限り、たくさんの外国人観光客と日本の旅行客の方達が多くいらっしゃいました!!

さすが和の国!!!京都!!いつでも大人気です!

今回の取材目的は、Headway特別モデルでコラボさせていただいた「京織り」を実際にみせていただく為「立野矢」さんの工房へ!

と・・・その前に小腹も空き時間もあるので、少しお昼休憩を挟むことにします。

京都うどん、これは隠れた名品でした。やや細めでもちもちした食感と優しいお出汁が絶品でした!!

腹ごしらえも早々に・・・次の花園駅へ向います。

花園といえばラグビーの聖地ですが、ラグビーの聖地は東大阪市のようなのでこちらの花園とは無関係でした。
が、それでもこんがり日に焼けた京都の学生さん達が入れ替わり駅を利用している姿が印象的でした!!

日照りがジリジリと差すような気温です・・・そこに1台の車が到着し

立野矢 吉岡:はじめまして、吉岡です!
ディバ:こんにちわ!ディバです!本日はお忙しい中ありがとうございます!取材よろしくお願いします!
吉岡:暑かったでしょ?早速向かいましょう!

お迎えをいただき車で金閣寺の裏の山道を走ること十数分ほど・・・
吉岡:地元の裏道なんで、道が悪くて申し訳ないです!表は、金閣寺の観光バスやタクシーで混んでるんで!
平日にも関わらず、多くの観光客の皆さんが金閣寺に連日押し寄せているのだとか。


ほどなくして山頂付近に到着し、そこには今回の目的地である工房がありました。

こちらが今回、Headweyの特別モデルの「KYOZAKURA’24」にご協力いただきました織元の「立野矢」さんです。
立野矢さんを運営する代表の吉岡晶子さんと職人さんが出迎えてくれました!

左:八幡さん、中央:村上さん、右:代表 吉岡さん

ディバ:本日はよろしくお願いいたします!「Headway」×「京織り」のコラボ企画にご協力いただきまして誠にありがとうございます!!
吉岡:こちらこそ、ありがとうございます!本日はよろしくお願いいたします!ぜひ作業風景を沢山みていってください!
ディバ:それでは、職人さんのご紹介をお願いできますか??

吉岡:まず、村上さん!(写真中央)はこの道、35年以上の大ベテランの職人さんです!私が幼い頃から職人として活躍されているんですよ!!
村上:こんにちわ、よろしくお願いします(控えめな印象でとても笑顔が素敵でした)

吉岡:そして、八幡(ヤワタ)さん(写真左)もこの道、25年以上の大ベテランなんです!

八幡:こんにちわ、よろしくお願いします(寡黙に作業をされていましたが、質問にも心良く対応していただきました)


吉岡:ベテランの職人さんと毎日おこなっています。

ディバ:今日はお忙しい中よろしくお願いいたします!

入り口付近にはたくさんの生糸があります・・・

ポリエステルとシルクの生糸を仕入れ、それを自社で大きなボビンに巻き替え使用するのだそう。
細やかなで繊細な作業が必要な職人技です、色も僅かな違いで揃えているのでこれまたすごい・・・
ラメや金など数え切れないほどの色数でした。

さらに奥へ進んでいくと・・・

仕様書をみながら生糸の調整と織込みを確認


職人の村上さんが作業をおこなっていました。
日常では見ることのない非常に緻密で繊細な作業です。


ディバ:すごい糸数ですね・・・見ているだけで頭がこんがらがります 汗
(言葉を失い、すごいを発することしか出来ず)

村上:そんなことないですよ、私でできるんだから。
と恥ずかしそうに謙遜しておられましたが、35年で培った技術は素人にもわかる凄さでした。
無数の糸達を手元すら見ずに、まるで魔法ように紡いでおられました。


ディバ:糸ってどれくらいの折り込みになっているんですか?

吉岡:縦横あわせて、約1万数百本以上の糸が織り込まれています。

ディバ:1万本以上の糸ですか!?
伝統工芸品のなかでも、国内外から支持を受ける「京都 西陣織」、立野矢さんも、元々は西陣織から派生した織元。
西陣織から離れ、独自性や個性をモダンへ昇華し、現代と伝統をブレンドする気鋭の織元さんです。

均一に紡がれた糸は息を飲むほど美しく優美な佇まいです。

そして、その隣には八幡さんがおられました



なななんと、Headwayのサウンドホールラベルが織られておりました!!
このように、熟練の職人さんが手織りをしてくれているのを実際に見ると感動してしまいます。

1つ1つの作業を確認しながら、織りを確認してくれています。

ディバ:どんどん完成していきますね・・・その均一な作業に心が吸い込まれていきます

八幡:・・・・・もうすぐ形になっていきますよ。

口数は少なめですが、素人にも丁寧に説明してくれます。

だんだんと仕上がっていきます。


手作業で古い機械をメンテナスしながら、職人として向き合う村上さんと八幡さん。
黙々とおこなう作業姿は職人そのものでした・・・
Headway 限定モデルにふさわしい特別ラベルの完成です。


京織り動画



そしてメンテンスと段取り作業などを説明していただきました。
吉岡:ここにある機械は古いから直せる職人さんが減ってきているんですよ。メンテンナスは日頃からおこないますが、織元だから機械修理は専門の職人さんに任せてます。

合計6台の機械を、職人さんが阿吽の呼吸で動かす様は、圧巻の職人技でした。

ディバ:微調整から段取りまで細かな調整がすごいですね。
吉岡:2階に機械の心臓部があるんで見てみますか?

ディバ:ぜひみたいです!

そこには、ジ◯リに出てくるようなレトロでノスタルジックな機械が休まず動いていました。現代風に言うとスチームパンクってやつですかね?
まるで蒸気機関車のようなリズム音と、機械油が湯気をたてるような雰囲気は一見の価値がありました。

ノスタルジックな機械


シュポシュポと機械音が心地よい
機械油の匂いが歴史を感じさせます

機械の動画



日頃からメンテナンスは欠かさないという

この日も、村上さんと八幡さんは入れ替わり立ち替わりに2階にあがっては機械の微調整をおこなっていました。

ディバ:村上さん、八幡さん、お忙しい中ご対応いただきまして誠にありがとうございました!!
村上・八幡:ありがとうございました!!

次は、吉岡代表が事務所を案内してくださいました。

吉岡:こちらへどうぞ!
ディバ:失礼いたします。
ディバ:お!これは京織りのサンプル生地ですね。
事務所内には見本サンプルなどが置かれており、吉岡さんが細かく丁寧に説明してくれました。

生地見本なども見せてくれて次回の創作意欲となりました

特殊な「木織」という技術です。

天然木材を薄くスライスして、その木材と生糸を縦横に織り込んでいく立野矢さんならではの技術です。
「木織」をやり始めた当初は、なかなか世間から注目を集める状況ではなかったと吉岡さんは語ります。

コツコツとやっていく中で「SDGs」など環境への取り組みに積極的な海外から注文があり、現在では国内外問わず受注が入っているようです。

「京都らしさ」という言葉はある意味、世界的なブランドかもしれません。
外国人のみならず日本人を含め世界中から注目を集め、その奥ゆかしさや丁寧な仕事ぶりが反映されています。
我々のギター製作にもジャンルは違えど、職人の気持ちやメイド・イン・ジャパンは精通しており、刺激を受ける良い機会となりました。

今回、この企画が始動したのは1本の京都産 桜の木が入手できたことがきっかけでした。
京都の木材を使うのであれば、京都ならではのコラボがしたい!!

この特別な材料が”京都府産”であることを証明する原産地証明書。木材の採取地、いわばその故郷が明記されるのは桜の中でも特別な材に限られます。

そんな我々の想いに共感していただいたのが、京都「立野矢」の吉岡代表でした。

吉岡:何かありましたら言ってください!
ディバ:ありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。

代表の吉岡さんを始め、職人のお二人も優しく丁寧な説明で、お答えしてくれて本当に良い時間を過ごす事ができました。
今後も、立野矢様とのコラボレーションを楽しみにしてもらいたいです!

異業種の発信性を相互でやっていけたらと強く思う取材となりました。

ディバ:本当にありがとうございました。

吉岡:ありがとうございました!!





「京織」とは西陣織の技術を用いて、伝統的な柄を斬新な色使いにしたり、素材を変えたりし、または古来の紋様をアレンジしたものなど、「日常に織物を・・」をコンセプトにした新しく自由な織物です。


立野矢さんのホームページはこちら↓





そして、京織りを贅沢に使用した特別ノベルティキャンペーンも始まっており、ぜひコラボレーションをご堪能ください。

京織り 数量限定キャンペーンはこちらから






限定生産本数 各10本

KYOZAKURA SF,S-ESU/ATB

京桜モデル 詳細はこちらから






おまけ

冒頭であった金閣寺にも少し寄り道をしましたが、この日の気温は最高気温 36.4℃。湿度もありバテてしまいました 笑
筆者は、初金閣寺だったこともあり意気揚々と行きましたが京都の夏を甘く見てました皆さんも真夏の京都観光は計画的に!
熱中症などにはかかっておりませんのであしからず…


今回は、京料理を尻目に次の目的地へ向かいます!!
次回はあなたの街かもしれません!
引き続きお楽しみに!!

■取材協力 株式会社立野矢

住所:〒603-8487 京都市北区大北山原谷乾町131-3
ホームページ https://tatinoya.com/
WEBSHOP:https://kyoriori.thebase.in/

■ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り 特設サイトはこちら

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