石川県産の「トチ」と「桜」を使用した特別モデル!【#ディバイザーワンデイ】

はじめに

2024年に起きた震災と水害によって大きな被害に見舞われた石川県能登地方の皆様に心からのお見舞いを申し上げます。

本記事では、毎年11月恒例のディバイザーの製品発表イベント「Deviser One Day Guitar Show」において詳細を発表する石川県産の木材を用いた限定品について製造中の写真を交えてご紹介します。

こちらの限定品の売上金の一部を震災への復興支援金としてイベント終了後に石川県へと寄付させていただきます。

災害の爪痕が各所に残る中で、今回の取り組みが復興への一助となれば幸いです。



石川県産の桜と栃を用いた楽器

今回使用される石川県産の木材は、ディバイザーが10年以上前から力を入れてギター製造に取り入れてきた和材、桜と栃(トチ)です。

①石川県産の桜を使用したHeadwayアコースティックギター

アコースティックギターブランドHeadwayで採用したのは桜材らしい淡い色合いが特徴の石川県七尾市産の『桜』です。

製材後の桜材
石川県七尾市の産地証明書

石川の県鳥イヌワシのモチーフ

Headwayブランドでは地産の材料をただ使用するだけではなくその地ならではの要素をデザインとして楽器に落とし込むことをとても大切にしています。

今回のモデルでは各部に石川県の県鳥である「イヌワシ」をモチーフとして取り入れており、力強いイヌワシの姿と、材料となっている桜の花がイヌワシの羽と共に舞い散る姿を表現しました。

塗装工程中のネック

貝を用いて表現された桜の木に留まるイヌワシ
白山連邦とイヌワシと桜

金沢の金箔職人集団「箔一」による装飾

さらに、ボディ内部に貼られるブランドプレートと付属するサウンドホールカバーの製作においては金沢随一の金箔職人集団「箔一」に装飾をご協力頂きました。

モデルの製造が始まる数か月前から金沢の箔一へと出向き、モデルのコンセプトとデザインを共有した上で、ブランドプレートとサウンドホールカバーの共同制作に取り掛かりました。そうして完成したプレートとカバーがこちらです。

金箔による装飾が施されたブランドプレートとサウンドホールカバー


完成品のギターにはどのように取り付けられるのでしょうか?
11月13日(水)公開のDeviser One Day Guitar Show特設サイトにて全貌が発表されます。

②石川県産ソメイヨシノトップ Momoseの冬桜エレキギターとエレキベース

職人百瀬恭夫の名を冠したエレキギター・ベースブランドのMomoseでは石川県産のソメイヨシノをOne Day Guitar Showモデルのボディのトップ材として採用しました。誰もが馴染み深い桜の一種で石川県内でも各地でも咲き誇る代表的な品種です。

石川県産のソメイヨシノ
原産地証明

箔一による金箔の装飾

ヘッドのトップにはHeadwayと同じく金沢の職人集団箔一の手による金箔の装飾を施しています。

イヌワシと桜のモチーフ

指板にはHeadwayのアコースティックギターと同じく、石川県の県鳥であるイヌワシと、舞い落ちる桜のモチーフを散りばめました。手作業で細かいパーツを入念に入れていきます。

冬桜テーマのカラーリング

発売時期に合わせ、Momoseの人気モチーフ「冬桜」をテーマにしたグラデーションカラーの塗装を施しています。塗装ブースを除くと様々なボディシェイプのギターが作業中でした。

こちらのMomose製品も、全貌は11月13日(水)に公開予定です。

③石川県産トチ材を使用したMomose限定品

最後に紹介するのは石川県産のトチ材を用いて製造するMomoseブランドの限定品です。これまでにも多数の機会でトチを用いたギターを製造してきたMomoseですが、今回入手したのは「これぞトチ材」とでも言うべき美しい白い木肌に極上のフレイム杢が入った木材で、職人も感嘆の声を上げました。
ボディバックにもトチ材を用いており、ハリがあって抜けの良い「トチの音」をよりダイレクトに体感いただけます。

石川県産のフレイムトチ

栃の原産地証明書

白い木肌を活かした鮮やかなカラーリング

この材料を生かすべく塗装の職人が選んだのは青と紫を組み合わせた鮮やかなカラーリングです。
白い木地が故にの表現することのできる深い青色と、ボディ中心に向かって落ち着いた紫へとなだらかに変化するバーストフィニッシュに着地しました。

石川県のロゴを取り入れたピックガード

ピックガードには特徴的な石川県の形を取り入れており、本機のトップ材のトチが石川県産であることを証明しています。


エレキギターだけではなく、エレキベースも含めた豊富なラインナップをご用意しており、様々なプレイヤーにトチ材の魅力を体感いただけます。

能登地域の復興を願って

災害から月日が流れニュースなどで報道される頻度も減ってきた一方で、まだまだ復興が進んでいない地域のお話などを耳にしてきました。「私達にできることはなにか無いか」と考えさせられる日々の中で今回の石川県産の木材を用いた企画が始まりました。

ギターやベースという楽器を通じて能登半島の皆様に少しでも支援を届けることができ、現状に関心を寄せていただける方々が一人でも増えてくれることを願っております。

Deviser One Day Guitar Show 2024


新製品情報や日常の様子など、ディバイザー公式SNSにて続々と更新しております。
是非、フォロー&チェックをお願いいたします!