HC-辰桜’24 -軽井沢彫-

桜モデル10周年を記念した「辰桜（たつざくら）」

桜モデルの製作から10周年の節目を迎える今年、その記念を祝う新たな特別モデルが登場します。過去にもモチーフに選ばれたことがあり、Headwayとゆかりのある今年の干支「辰」をデザインや装飾に取り入れ、これまでの桜モデルで培ってきた技の粋を集めて製作されました。

ヘッドに宿る「辰」

ヘッドトップには部位ごとにアバロン貝やさまざな木材を使い分けた巧みなインレイワークにより、迫力のある「辰」が表現されています。

辰から「桜」へつながるデザイン

指板上で描かれるストーリー

ローフレットにはヘッドからつながる辰の尻尾をアバロン貝で力強く装飾。ハイフレットにかけては辰の鱗がゆらゆらと舞い落ちてゆき、最後は桜の花びらとなって咲き誇る様子を表現しました。一本のギターの中でストーリーを紡ぐという、長い年月をかけて桜ギターで取り組んできた表現方法から生まれたデザインといえます。

山桜サイドバック×マダガスカルローズウッド

ボディのサイドバックには工場の保有するストックの中から厳選した美しい杢目を有する山桜をセレクト。トップ材には最高グレードのアディロンダックスプルースを使用し、サウンド面からも桜材の持つクリアで甘いトーンをしっかりと伝えます。ボディバックは希少なマダガスカルローズウッドとの3ピース構造になっており、指板インレイで見た辰と満開の桜が姿を現します。

伝統の技が光る「軽井沢彫り」

エボニーブリッジ

ブリッジには「軽井沢彫シバザキ」とのコラボレーションによる、美しい桜の花びらが彫刻されます。メイドインジャパンを体現する、日本が誇る伝統工芸とHeadwayのギター作りへの探求心を同時に伝えます。

サウンドホールカバー

限定モデルの代名詞ともなったサウンドホールカバーにも、軽井沢彫りによる辰を彫刻。同じく軽井沢で木彫工芸品の技を継承する「クラサワ工房」の手による彩色が行われており、命が吹き込まれたような辰の豊かな表情に注目です。

「辰桜」だけの限定カラー

限定三本製作のうちカッタウェイが特徴的なHCシェイプは、ほんのりとピンクに色づいた「桜色(さくらいろ)」が特徴です。和歌の中にも登場する古来から親しまれてきた色であり、桜ギターの原点に立ち戻った日本らしい色といえます。