HN-BARCORT SA N,S/STD
希望小売価格¥250,000(税抜)
生産終了Specification
- Body Top
-
Sitka Spruce
- Body Side&Back
-
sakura
- Neck
-
African Mahogany 1P
- Fingerboard
-
Purple Heart
- Nut
-
Bone
- Saddle
-
Bone
- Bridge
-
Purple Heart
- Machineheads
-
GOTOH/SG-301 01 GG
- Scale
-
645mm
- ナット幅
-
42.0mm
- Bracing
-
Scalloped Normal X Bracing
- Finish
-
Thin Urethane
- Accessories
-
ハードケース、六角レンチ、保証書
Introduction
ニューヨーカースタイルのボディシェイプに645mmスケール・14Fジョイント仕様でナット幅が42mmとナローに設計された、ヘッドウェイの意欲作HN-BARCORT(バルコート)です。
【製品コンセプト】
これまでのヘッドウェイHNモデルは628mmスケール・12Fジョイント仕様でいわゆるパーラーギター。抱えやすく弾きやすいのはメリットですが、サウンド面では小さなボディならでは、と言えるような「ポコッ」とした音色になります。これはこれで小さなギターの特徴と呼べるもので、愛嬌のあるいい音なのですが、ドレッドノートやジャンボといったアコースティックギターの王道をいくサウンドとは異なるものです。
アコースティックギターにおいてもっともサウンドに影響を及ぼすのはボディの形状、そしてスケール、ブレイシングの形状といったギターの構造に関わる部分が大きく、ついで素材である木材となります。
今回のHN-BARCORTはボディサイズをニューヨーカーシェイプとしながらも、スケールをドレッドノートスタイルと同様の645mmに設定することで、ストレートでハリのあるサウンドを目指しました。「小さなギターは音がちょっと。。」というギタリストの方に是非お試しいただきたいモデルに仕上がりました。
モデル名に含まれる「BARCORT」はヘッドウェイの造語です。
BARCA(バルカ)とはイタリア語で「小舟」を意味します。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんがここに「ドレッドノート」の対義的な意味をもたせています。そしてエスコートは英語で寄り添う意味。このギターがギタリストを音楽の世界にエスコートする、というコンセプトをモデル名に込めました。
HN-BARCORTの製品コンセプトは「小さくてもストレートなサウンドが出るギター」です。
これまで、小さなサイズのアコースティックギターは、抱えやすいというメリットはありましたが、大きなサイズのギターに比べて鳴り方にかたよりがあり、中音域にピークがあるポコポコとした音になってしまいました。
新しいヘッドウェイ「HN-BARCORT」はHDモデルと同様の645mmスケールを採用し、音にハリとサスティンを持たせることができました。
さらに、サウンドの要になると私たちが考えている、ギターの内部、力木の構造をHN-BARCORT専用設計にして、小さいボディの弾きやすさはそのままに、大きなギターと同じ様な高音から低音までハリのある生き生きとしたサウンドを実現することができました。
【サウンドの要・スケール】
HN-BARCORTのもっとも大きな特徴は645mmスケールかつ14フレットジョイントという仕様です。
これまでのヘッドウェイHNモデルは628mmスケール・12フレットジョイントでした。スケールが短いと低音域の響きが抑えられ、中音域にピークがきます。
さらに弦の振動を増幅するボディが小さいことから、小さなギター特有のサウンドになります。
この音は小さなギターらしい音という意味で魅力的なのですが、HN-BARCORTでは小さいギターでもドレッドノートに近い印象の音が得られる様にしたいと考えました。
そこでスケールを645mmという、いわゆるロングスケールにして弦のテンション感や鳴りを伝統的なドレッドノートに近づけました。
ギターの内部には力木という補強の木が入っていますが、この力木のレイアウトはある程度伝統的なパターンがあります。
HN-BARCORTの開発にあたって、このパターンを見直し、小さいボディでも音の芯が残り、かつボディが振動しやすい、しかも強度を保つための専用設計としました。
結果として小さいボディながらハリがあってストレートなサウンドを実現することができました。
【弾きやすさ】
このギターは14フレットジョイントとなっています。その分ヘッドが体から遠ざかり、ギターを構えたときの左腕の位置が窮屈にならず、抱えやすくなります。
ウクレレを想像していただくと分かりますが、ネックが短いと左腕が窮屈なフォームになり、少し演奏しづらくなってしまいます。645mmスケールになることで、姿勢に余裕が出てくるものと思います。
また、ナット幅が42mmになっています。ここ数年のヘッドウェイギターはだいたい43mmで作っていることが多いのですが、より握り込みやすい様にこの幅を1mm狭く設計しています