MJ24-MV-AC FL-Premium/KG #15788

飛鳥工場職人・梶田が求める理想のフレットレスベース

2020年秋、Momose Modern Virtuoso Seriesより発表となった「MJ24-MV」をフレットレス仕様にしたならば…
この「MJ24-MV」の開発を担当した飛鳥工場の職人・梶田が理想とするフレットレスベースを実現するべく、細部までこだわりを詰め込んだ渾身のプレミアムコレクションが誕生しました。

日本の伝統を受け継ぐ「黒柿（クロガキ）」の採用

柿の木の中でも、樹皮に含まれるタンニンの成分によって黒化した部分の割合が多い個体を特に「黒柿（クロガキ）」と呼びます。古来より高級家具や建材としても珍重されており、伝統的な「和材」の中でも稀少性の高い木材の一つとして知られています。アッシュとは一味違った太く存在感のある杢目がポイントで、塗装では素材の持つ色味や風合いを前面に押し出しました。

追及されたハイフレットの演奏性

ベースとなるモデル「MJ24-MV」のボディバランスの良さはそのままに、ピックガードを無くすことで1弦側カッタウェイの内側にもカット加工を追加。ハイフレットの演奏性をさらに高めました。

極限まで突き詰めた弦高、ジョイント角

フレットレス仕様を前提とした設計を行っているため、指板の厚みにも調整が加えられました。通常のモデルに比べてフレットの厚みを持たせて設計することで、弦高を下げたセッティングにも対応可能です。さらにネックのジョイント角度にも着目し、製造段階だからこそできる微妙な調整により弦と指板の関係を最適化。ローフレットからハイフレットまでストレスなく演奏ができるセッティングを実現しました。

フレットラインは4弦側にのみ入れたモダンなスタイルを採用しながら、サイドポジションマークと合わせて蓄光素材のルミンレイを使用しており、薄暗いステージなどでも視認できる演奏性を兼ね備えております。

美しく繋がる延長指板

指板エンドからピックアップにかけて綺麗に繋がる延長指板も本モデルを語る上では欠かせない特徴です。指板と延長指板の面が完璧に合わせ込まれており、一見するとどこから延長指板になっているのか分からないほどの美しい仕上がりに。一般的なネックエンドではなく、ヘッド側にトラスロッドのアジャスト部分を持つ「MJ24-MV」スタイルだからこそ成しえた仕様の一つです。

この延長指板はフィンガーランプとしての役割も担っており、テクニカルな右手のフィンガリングにも貢献。もちろん着脱可能となっておりますので、プレイスタイルに合わせたチョイスが可能です。

Ray Ross® ブリッジ搭載

ブリッジにはサドルレス機構を持つ「Ray Ross®」ブリッジを搭載。均一な弦振動から来るロングサスティーンに加え、開発者「アーロン・ロス氏」が「ピアノトーン」と称する独特の倍音豊かなサウンドが特徴的なブリッジです。さらに通常のベースブリッジと異なり弦高の上下によるテンションの変化が無い為、弦高を下げたセッティングでも適切なテンション感を維持することができます。

DELANO® ピックアップ×Aguilar® OBP-3プリアンプ

ピックアップにはユニークなルックスの「DELANO® The Xtender4」をマウント。パワフルで芯の通ったハイパワー系サウンドが持ち味のハムバッカータイプで、ミニスイッチによってシリーズ・タップ・パラレルとピックアップ単体でもバリエーション豊富なサウンドを出力できます。このパワフルなピックアップを最適なサウンドにコントロールするため、プリアンプには「Aguilar® OBP-3」を選択。3バンドEQだけでなくミドルのフリーケンシーを搭載しており、「DELANO The Xtender4」との相性も抜群です。