諸塚村どんぐり材プロジェクトに(有)飛鳥の木工責任者 高取裕二が参加!!
MomoseブランドやDeviserブランドなどを製作している(有)飛鳥にて木工加工の責任者を務める職人『高取 裕二』。
宮崎県が出身の高取の元へ、一件の話が舞い込んで来ます。
『「でっかくなったシイタケ原木の木を活かせないか?」という趣旨で諸塚村にて里山広葉樹活用プロジェクトとして、「諸塚村どんぐり材プロジェクト」を行っているので、ギター製作でも参加してみませんか?』
高取が出した答えはもちろん、YES。
そこから話が始まり2024年どんぐり材にてギターの製作が始まりました。
実際に使用する「どんぐり」の木材を手に高取が今回製作に着手したのはDeviser Special Specification『ROSETTA』です。
元々ROSETTA VESSELは2005年4月から2007年1月までの2年弱の短い期間に生産されていたモデルで、その後中古市場などで人気がじわりと高まり復活を望む声を受け2020年に復刻を果たします。
高取にとってROSETTAは特別なモデルで、『2000年代に製造されていたROSETTAモデルほとんど全て自分が木工加工を担当していました。2002年に入社してまだ若手だった自分にとってRosettaモデルの製造は新しい事へのチャレンジの連続であり、職人としての経験を積ませてもらった思い出深いモデルです』と復刻の際には語っていました。
そして今回、高取の出身地である宮崎県にゆかりのある、「諸塚村どんぐり材プロジェクト」の話を貰った時から作るならROSETTAと決め挑み始めます。
『どんぐり』が実る2種類のナラ科の木材を生かしたギター製作
『どんぐり』馴染のある小さな実が成るナラ科の木材から、今回プロジェクトで受け取ったのは『コナラ』と『クヌギ』の2種類です。
木材を見ながら、高取がこれまで数々の木材でギターを製作した経験から一番生かせる組み合わせとして、ボディトップと指板に『コナラ』、ボディバックに『クヌギ』を使用して製作を始めます。
高取にこの組み合わせにした理由を聞くと、『今回の木材は削ってみてクヌギは少し硬くボディバックに向いている材質で音の面でも軸になってくれるような材料で、コナラは比重も重くトップ材に向いている木材で指板にも使えそうな材料だったので今回始めて指板にも使用してみた』と語ります。
ROSETTAモデルではホロウボディ構造のROSETTA VESSELモデルもあり、今回のモデルでもホロウ構造を採用しながら、サウンドホールにはROSETTAの丸いボディサイドの形状を諸塚村特産のシイタケに見立て、ボディ形状も含め切れ込みを入れたシイタケの様をデザインする遊び心満点に仕上げました。
カラーリングでもシイタケに見立てたサウンドホール部分はブラウンのグラデーションを施し、ボディ全体は諸塚村の豊かな自然にインスパイヤされたグリーンのバーストとグラデーションを組み合わせたカラーリングを施しております。
指板には宮崎県で有名な『ブーゲンビリア』の花をデザイン。宮崎県では空港の名称にもブーゲンビリアの名が入っており、宮崎県を代表する花で『情熱』や『あふれる魅力』などを花言葉としており、引き寄せられる美しい花です。
完成、そしてお披露目は『第73回諸塚村民文化祭』にて!
高取のこだわりと故郷宮崎県への想いが込められたギターが完成。自然豊かな諸塚村にちなみ『ROSETTA FOREST』と名付けられました。
この『ROSETTA FOREST』は2024年11月17日に諸塚村にて開催される、『第73回諸塚村民文化祭』へ高取も足を運びイベント内にてお渡し、そしてお披露目されます。
ぜひお近くの皆さまは足をお運びいただき高取渾身のROSETTA FORESTと諸塚村の魅力をご覧いただきご体感くださいませ。
第73回諸塚村民文化祭概要
開催日:令和6年11月17日(日)
会場:諸塚村総合運動公園グラウンド・村民体育館・諸塚小学校体育館
※小雨決行(荒天時はメイン会場を諸塚村総合運動公園野球場に変更します。)
時間:午前9時~グラウンド開場 午前11時~オープニングセレモニー
ご来場についてのご案内など、詳しくは下記より諸塚村公式サイトをご確認くださいませ。
第73回諸塚村民文化祭でのお披露目の模様と完成したROSETTA FORESTの全貌は次回公開!
高取が足を運ぶ『第73回諸塚村民文化祭』の模様とROSETTA FORESTの完成した姿は次回のブログにて公開となりますので、楽しみにお待ちください!!