人生初の5弦ベース、人生初のカスタムオーダー。｢1番の宝物は何？｣と聞かれたら迷わずこの楽器だと答えます。
私は元々MomoseのMJ-Fuyuzakura-MF’18を愛用していました。｢そろそろ5弦ベースが欲しい！｣と思って楽器屋さんに相談したところ、｢そんなにMomoseの音が好きなら、Momoseでカスタムオーダーしてみない？｣と提案して頂きました。そうして完成したのがこの楽器です。 オーダーしてから完成までの間は、自分がこのベースを弾くことを想像して。完成してからは、誰よりも上手く、このベースを弾けるようになりたくて。間違いなく、人生が豊かになりました。
この楽器の元になったレギュラーモデルはMJ-FIVE1-STD/NJ。ボディはオーダーカラーのバーガンディで塗装して頂きました。マッチングヘッドなのもポイントです。個人的に、Momoseのヘッドの形が大好きなので、ついヘッド部分の写真ばかり撮ってしまいます。ロゴも本当に美しいんですよ！
このバーガンディは複数の塗料を重ねて色を創って頂いており、全く同じ色を再現するのは難しいそうです。｢末永く弾きたいからキャピキャピしすぎな色はイヤだ、でも地味すぎるのもイヤ！｣という私のワガママに応えてくれる色、何歳になっても弾き続けたいようなとても素敵な色だと思います。将来おばあちゃんになった時に、この楽器弾いてたら絶対カッコいい！！私の人生の目標のひとつです。
更にこの楽器、写真では伝わらない魅力があるんです！ボディとヘッドの塗装部分、写真だと単色でペタっと塗ったように見えますが、実物は少しメタリックな要素が入っています。近くで見ると繊細なラメのようにキラキラしていて、特にライブハウス等で強い光を浴びた時に輝きます。客席から見えるかは分かりませんが、なにより私自身のテンションが上がる！
ピックガードはアクリルべっ甲です。バーガンディのボディにこのピックガードが合わさることで、それぞれ単体では出せない渋さを演出してくれています。こちらも全く同じ模様を再現することは困難なので、世界に1つだけのピックガードです。
ペグはパドルペグ、ロリポップの片側5連ペグです。先述した通り私はMomoseのヘッドの形が大好きなので、4弦ベースと同じビジュアルでペグが5個並んだこのヘッドがとても気に入っています。ロリポップの形もとてもカワイイですよね！このヘッドは楽器マニアの方に褒めて頂くことも多く、自慢の部位です。
指板にはクリームセルバインディングを貼って頂きました。黒い木材に輝く白いドットのポジションマークも美しいです。初めての5弦ということで不安だったのですが、ネックは女性でも押さえやすいスマートさで、とても弾きやすいです。
もちろん、このベースの魅力は見た目だけではありません。ボディにはコントロールが5穴付いています。これは上からボリューム（プッシュプルアクティブのオンオフ）、ピックアップのバランス、そして下3つがそれぞれTREBLE、MIDDLE、BASSのイコライザーです。本体で音作りが出来るので、音作りが苦手な私でも、どんな場所でも自分好みの音が出しやすいです。まだまだ私が使いこなせていない音を出せる可能性に満ちているので、研究しがいがあります。
アクティブサーキットはESPシナモン。私は、どちらかと言うと丸く滑らかな音が好きです。しかし、この楽器はアクティブ切り替えが出来ることにより、これまで少しパワーが足りないと思っていた場面で、Momoseの艶のある音質のまま、より芯のある音が出せるようになりました。
溢れる愛を抑えきれず長々と語ってしまいましたが(本当はもっと語りたい……)、見た目も音も最高で、生涯を共にしたいと思えるベースに出会えて幸せです。 ディバイザーさん、素敵な楽器を作ってくれて、ありがとうございました！一生大切にします。