はじめに
2024年元日、突如として石川県能登地方を襲った震度7の大地震。その自然の猛威は計り知れず、ニュースなどで取り上げられる機会の少なくなった今もなお被災地では困難な生活が続き、復興が進んでいない地域があるということも耳にします。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
復興への一助になればとの願いから、本特設サイトに記載の石川県産の木材を用いた楽器の売上の一部を石川県へと寄付させて頂きます。
About概要
ギターメーカーとして私たちに今できることは何か。その問いの中で辿り着いたのが、過去に仕入れを行った石川県七尾市産の桜材でした。
「桜材を始めとする石川県産の木材を使用したギターを作り、その魅力を伝えるとともに被災された方々に支援を届けたい」 その想いは社員をはじめ多くの人へと広がり、石川県にスポットを当てたギターの製作プロジェクトがスタートしました。
木材
アコースティックギターに使用する七尾市産の桜材に加え、エレキギターでは私たちと馴染みの深い「ソメイヨシノ」と美しい杢目を有した「トチ」をそれぞれ石川県内から仕入れ、製作が開始されました。
産地証明
それぞれの木材の産地を明記した「産地証明」も発行されています。ギターに使用される木材の産地が明らかになっていることは珍しく、国産材を活用す意味のひとつでもあります。
Hakuichi
「箔一」による金箔の装飾
Hakuichi箔一
日本随一の金箔の産地として知られる石川県。その中でも代表的な「金沢箔」の伝統を継承し、今に伝えているのが金沢市にある「箔一(はくいち)」です。
木材だけでなく、石川県とゆかりの深いデザインをギター取り入れたいという考えから今回のコラボレーションにつながりました。
ソメイヨシノをボディに使用したモデルでは、金箔を施した桜型のベークライトがヘッドに埋め込まれています。
アコースティックギターには煌めく金箔で装飾されたサウンドホールカバー、そしてモデル名とシリアルナンバーの入った特別なラベルを製作しました。
Sakura
サクラ
ヘッドデザイン
デザインには石川県の鳥であるイヌワシ(ゴールデンイーグル)を随所に取り入れ、舞い散る羽と桜の情景を組み合わせたデザインです。
指板
指板にも満開の桜とイヌワシのインレイが職人の手によって一つずつ丁寧に埋め込まれています。
ピックガード
Headwayのアコースティックギターではヘッド、そして指板に広がるストーリーを見つめる和傘の女性をデザイン。Momoseのピックガード上には、石川への想いを込めた特別なブランドロゴを取り入れました。
カラーリング
エレキモデル、アコースティックギターモデルともに、桜らしいほんのりとピンクに色づいたカラーリングを新しく調色。いずれも桜の可憐さと儚さを同時に表現した日本らしい表情をみせます。
バック
富士山、立山と共に日本三霊山にも名を連ね、霊峰とも呼ばれる『白山連峰』をイメージしたデザインです。イヌワシの住まう地としても知られ、迫力と美しさの共存する仕上がりとなりました。
Tochi
トチ
ボディ
美しいフレイム杢の現れた石川県産のトチ材をボディトップに採用しています。生地の白さが特徴のトチ材の中でも、特に白さが際立つ良質な木材です。
ピックガード
ピックガードのMomoseロゴは、石川県産のトチ材を使用していることを伝える特別なデザインとなっています。
ヘッド
ヘッドトップにも石川県産材のトチを採用し、統一感のある華やかな印象に仕上げています。
カラーリング
アジサイを思わせる「Hydrangea Blue Burst」と名付けられたカラーは、日本らしい印象を持ちながらトチのフレイム杢を一段と輝かせる絶妙な色合いです。