【ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り】番外編~「Deviser One Day Guitar Show」の舞台裏インタビューとオフショット~
11月16日(火) 「Deviser One Day Guitar Show」が開催されました。今年の「Deviser One Day Guitar Show」もオンラインでのリモート開催となりました。本来であれば全国各地の凄腕ディーラー様が直接ご遠方よりお越しいただき、当日限りのPremiumモデルを買付いただくディバイザーの恒例イベントになっています。※Deviser One Day Guitar Show」以下:ODGS
今回はODGSのオフショットを含む公式オフィシャルページとは違ったアプローチです!
それでは参りましょう!!
「Deviser One Day Guitar Show」とは
ODGSモデルは企画・デザイン構成・木材買い付け・シーズニングなどを含め準備に1年以上の準備期間を要します、その年のODGSが終了と同時に翌年の企画が始まるので今回のODGSは2020年から構想を温め、具現化していきました。
そして前回のODGSとは違った、ディバイザー創立 30周年の企画として『Blue Collection』が発表されました。
:下記 ディバイザー公式サイトより抜粋
今回のODGSでは”青”をテーマに製作するシリーズ『Blue Collection』を発表します。 ギターやベースにおいて青は人気の高い色ですが、製造者にとってみると非常に難しい色の一つでもあります。木材の生地はご存知のとおり暖色系の色であることが多く、木目や木肌の質感を活かしながら青い塗装を行う場合、その最終的な発色は木肌の色の影響を大きく受けます。
経験を積んだ塗装職人は木材の種類、そして材ごとに違う個性を見極め、その材の個性が最も際立つような塗装を施します。「ブルー系の塗料」というテーマに沿って、趣向を凝らして様々なエキゾチックウッドに向かった飛鳥工場の塗装職人の技巧をご覧ください。
青・あお・蒼・アオ・碧・ブルー・Blue 感性でニュアンスが変わる!!
ここからは、飛鳥ファクトリーの職人に裏話を聞きました!
『Blue Collection』とは?ただの青色ギターを集めても新企画とは程遠い!???と思われた方も多いと思います。
普通の青色ではなく見る人の感性に訴えかけるような、自分だけの『My Blue』を探せるスペシャルな企画なんです!
そして、ディバイザーがゆく!のスタッフが職人に直接お話をうかがいその魅力を再発信します!!
デ:今回のODGSではまず、塗装部門 梶田氏の話を聞かねば始まらん!と言えます!
今回もよろしくお願いします!!
梶田:よろしくお願いします。
デ:毎回趣向を凝らした表現は、毎回息を飲むものばかりなんですが、今回は青だけで表現する『Blue Collection』と題しておこなった企画について少しうかがわせていただきます!
梶田:毎度ユーザーさんに楽しんでもらえるよう工夫するのが、職人としてひとつのテーマでもあるんですが、『Blue Collection』というテーマもこれまた非常に難解でした(苦笑)
デ:『Blue Collection』ですから!
梶田:木の杢目ひとつひとつの個性を活かして青色を塗り分けるのが、楽器としてのセオリーであり王道というか…それでもほんとに難しい色なんですが。
デ:『王道であり長年の経験値』があってこそ成立するわけなんですね!で、今回はそこから、さらに1段階ギアを上げていくと…(笑)
梶田:簡単に言ってくれるじゃないですか(苦笑)
デ:いやいや、今回の『Blue Collection』は梶田氏が左右すると言っても過言ではないので。
梶田:前回の記事で話したと思いますが…(遠くをみつめて)
2021 春のディバイザー大商談会の記事はこちら
デ:そこからさらに深いお話を伺えたらなと!
梶田:率直に言うと…今回は『青色で揃える』には難度の高い木材が揃ってたんですよ、メイプル材やトチ材は青色を塗る時に、大体イメージが湧く、素直というかいい意味で優等生っていえばいいかな? で、今回はヤンチャな木材もいっぱい(笑)クセ強めなんで、当然、暖色系で塗り分けていくのがセオリーなんで普通は赤系か茶色系、もしくはナチュラル系を選択するのがベーシックなんです。
デ:今回は?(笑)
梶田:青にしちゃいましたね(一同 笑)
デ:人によって感性が違うのと同じで『青』も見る人によって印象がかなり変わりますよね?そこに杢目が加わるとパターンは無限ですね?
梶田:実際に木としゃべるじゃないけど、顔(杢)みて名前はこれだ!!みたいな直感と経験値で塗り分けていく感じ。パターンも仕上がりも無限です、そこに自分の経験値を当てはめていく感じなんですよ。
デ:職人の世界ですね…職人の勘と言うか、『奥深い世界』ってやつです。う〜ん、深い。
梶田:木って顔(杢)があるんですよ、実際。この色に塗りたい!みたいな。名前や服装の似合うものがそれぞれ違うのと感覚的には近いですかね。
デ:それは今まで、梶田氏が飛鳥ファクトリーで何万台と木材に向き合ったから言える言葉ですね!ますます、『Blue Collection』がどんなにすごいか伝わってきました。
梶田:本当に全部1点ものですよ!!言うまでもないですが機械では塗れませんし、杢を潰す塗装ではないので塗装難度も非常に高い。いろんなユーザーさんに色な店舗さんで見比べてほしいですね!1本1本の表情だったり、色味の複雑さだったり、そんな中で直感でピン!ときたら出会いだと思ってくれたら嬉しいです。
デ:今回も熱い想いがグッと伝わってきました!店頭で見かけましたら少しだけこんな裏話を思い出して試奏などしてもらえると非常に嬉しくおもいます!!
特別な木材を特別な職人が特別なカラーで特別に塗りわけるという特別なCollection!
ぜひ、街の楽器店にて触ってもらいたい!職人の思いが詰まった楽器をお試しください!!
デ:今回もありがとうございました!!次回も期待しております!!
梶田:ありがとうございました。
ギターとして蘇る『大湫神明神社の大杉』プロジェクト!!
:下記 ディバイザー公式サイトより抜粋
岐阜県瑞浪市大湫町の町のシンボルとして地域の住民に愛されてきた「神明神社の大杉」。14世紀から存在すると推定されるこの御神木が2020年7月の豪雨災害によって惜しくも倒木してしまったというニュースをご覧になった方もいるかもしれません。
幸い倒木による人的被害は免れたものの神社の施設は甚大な被害を受け、そして町のシンボルを失ってしまった大湫町の皆様の悲しみは大きなものでした。そんな中で地域の有志が中心となり、神社を復活させ大杉を後世に伝えていくための「大杉被災復興プロジェクト」が立ち上がりました。
デ:続いては、飛鳥ファクトリー木工加工責任者の高取氏にお話をおうかがいします。よろしくお願いします。
高取:よろしくお願いします。
デ:今回のODGSも、木材は多種多様なものが並びました!!
高取:そうです、もちろん多種多様に揃えましたし、レア材や極上杢などプレミアムなものを惜しげもなく集めました!
その中でも一際インパクトがあったのは「神明神社の大杉」じゃないでしょうか?私も、現地へ木材搬入に行きましたが圧巻の迫力でした。
デ:その町で人々の歩みを見守り、町のシンボルとして地域住民に愛されてきた御神木の大杉が倒木したのは大きなニュースになりましたよね。
特設ページも模様はこちらから
高取:仕入れる木材には全部ストーリーがあるんですが、ここまで立派な大杉の木材で楽器を作ることにいち職人としての使命感と町の方々に誇ってもらえる楽器になるように製作しました。そして、根底にある楽器としての最高の質をプレイヤーの皆さんに感じていただけるよう心を込めて製作しました。非常に感慨深いプロジェクトになりました。
デ:はい!ぜひストーリーも含めてこの楽器に触れてほしいです!
高取:そうですね、製作までの過程やその背景感などを含めてこの楽器に親しみを持っていただければ嬉しいです。
そのサクラ!!その価値「天然記念物級」!!!!
デ:その価値「天然記念物クラス」と言わしめた奇跡のサクラについて迫ります!!今回は、Headway テクニカルディレクター安井雅人氏とHeadway 純系譜ともいえる降幡 新氏が初タッグを組んでおこなったスペシャルモデルです
早速ですが、よろしくお願いします!!
※以下:安井・降幡
安井・降幡:よろしくお願いします!
デ:早速ですが、業界が震撼するほどのサクラとは…??? 昨年11月某日に「天然記念物級」「数十年に一度」と言われる極上の本サクラが木材市場に出現した! 長年業界にいた者でも滅多にお目にかかることのないそのサクラに業界が震撼しました。率直にどんなサクラだったんですか??
安井:桜としては非常に珍しい大径材で、真っすぐに通った柾目、上品に入った杢など、木材として好まれる要素を全て持っている奇跡のサクラですね。
デ:おお!!楽器として欲しいステータスを兼ね揃えたサクラなんですね!〇〇年に一度の逸材ってやつですね!!
降幡:そうです!このサクラはまっすぐな柾目で、すらっとした本当に綺麗なサクラなんです。しかも上品な杢目が入っているのは本当にすごいんですよ!なかなかないですよ!伝わりますか!!すごいしか言ってないですけど(笑)
デ:カスタムビルダーにこれほど言わしめるのは、すごいサクラなのがすごく伝わってきます!!
安井:Headwayが2014年から続けている『桜シリーズ』の中でもこんなにすごい桜材は中々なかったと思います。
デ:そして、今回はHeadwayが誇るカスタムビルダーのお二人がタッグを組んで製作されたとなると、このサクラがお二人を引き寄せたみたいに思いますね!!
安井・降幡:自分のモデル達は、こだわりや個性を自分のカスタムモデルに詰め込んで製作するんです。
あれこれ考えて時にはお互い相談もしますが、やっぱり譲れない部分やこだわりもありますし、そこは絶対妥協したくないので(笑)
デ:職人ですね!
安井:そこを今回はコンセプトの練り上げから二人で話を詰めていったんです。でも、このサクラだからある意味スッと進んでいきました。
デ:どうしてですか??
安井:材料がいいって事が二人の共通点でもあったので、味付けは極限までシンプルに仕上げる!その点で初見からあっさり合致しましたね!
デ:Aska Team Build seriesを担うお二人ならではの意思疎通ですね!
※Aska Team Build series:以下 ATB
安井・降幡:長年やってますから!(笑)
デ:でも、共作としてタッグを組んでなかったのも不思議ですね!
安井・降幡:ATBで日頃より二人共作業は並行して進めているのでやることに何も違和感はありませんでしたし、コンセプトの練り上げから全くの同意見だったので作業の進みがよかったです。そこにこの極上材なので!
デ:お二人の初共作モデルなので当然シリアルも#YF001からですね!
※2021.12.9現在:安井・降幡の共作モデルの新規カスタムオーダーは受け付けておりません。
安井・降幡:はい!産声を上げたばかりのモデルですのでぜひ店頭でご覧になっていただけると幸いです。
『Blue Collection』未公開 ギャラリー
蔵出し秘蔵!製作風景!!
オンライン開催でしたが展示していました!
動画制作の裏側を少しだけお届け!
みなさま、2021 Deviser One Day Guitar Showの秘蔵秘話やオフショットはどうでしたでしょうか??
今回ご紹介のモデルは既に全国の楽器店に並んでおります!合わせて下記サイトURLより楽器店巡りもよければ御覧ください!!!
次回あなたの街の楽器店巡りになるかもしれません!!!
お楽しみに!!
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