【ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り】徳島編〜driive guitars様〜
全国津々浦々の楽器店や名物店員、イベントなどなどライトにポップにご紹介させて頂くこの企画!
今回は前回の新潟県新発田市から長野県松本市の本社へ帰還すると早速新情報が!
なんでも四国は徳島県にあるお店に人柄の良い店主がいるから取材に行こうと社員からお誘いが!!
それはもちろん行きます!と勇み足で飛び出し一路向かいます。
遠路車を走らせること、6時間以上…徳島県入りです!
今回情報が入り、徳島県で訪問させて頂くのは「driive guitars」さんです。
driive guitarsさんは店主の木元 洋朗さんがお一人で経営している楽器店です。
そのため木元さんそのものこそdriive guitarsさんのようなものなので、木元さんについて色々と掘り下げてお話を伺いdriive guitarsさんをご紹介していきたいと思います。
ディバイザー(以下、デ)
こんにちは! 今日はよろしくお願いします。
木元さん(以下、木)
こちらこそよろしくお願いします。
デ)木元さんは徳島出身ではありませんでしたよね。
まずは生い立ちから徳島に来るまでの事を教えてください。
木)はい、東京の神田神保町生まれです。
老舗の楽器店が立ち並ぶお茶の水のすぐ近くで1960年代のエレキブームのせいか3歳ぐらいの頃には家にギターがあり
ブラウン管(テレビの事です)のグループサウンズに合わせて弾く真似をしていました。
デ)私も同世代ですが中学生の時井上陽水さんのファンの同級生が学校に持ってきたフォークギターが初めて見た実物のギターです。
当時で家にギターがあるのは珍しいですね。
木)自分では普通だと思っていましたがそういえばそうですね。
その後都内郊外の団地へ引っ越してまして、小学生5〜6年の頃からテレビの影響でギターを弾く様になったのだと思います。
デ)グループサウンズ、テレビ、郊外の団地と昭和の高度成長期のワードですね。
木)そういう時代ですね。テレビでは歌番組も多かったですし「ぎんざNOW!」などもやっていました。中学生の頃CHARさんがデビューしましたね。
とにかくギター熱が冷めないまま高校を卒業し某音楽系専門学校へ自分でバイトしたお金で行きましたが
学費が高すぎて継続できず中退しました。しかし落ち込む暇もないまま有線放送の営業の仕事につきました。
*ぎんざNOW!:日本テレビ系列で平日の17:00〜18:00にせんだみつおさんが司会をした番組で
素人のお笑い勝ち抜き戦や新人歌手やグループの紹介、全英ヒットチャート紹介などしていました。
デ)楽器まではまだ近づいてきていませんが音楽に関係する仕事ですね。
木)そうなんです。そこからが私の音楽での仕事が今に繋がって行く事にはなるのですが、20代の10年間はひたすら営業職で、色んな店舗や会社さらには個人の家まで飛び込みのセールスをやり捲りました。
負けず嫌いな性格だったので激務にも耐えていつの間にか30歳になった時、ふと気がつくと世の中は物凄いテンポで進んでるように感じ、東京での仕事は先が見えないと考えるようになり、有線放送の仕事を辞めなるべく東京と天候や温度差のない徳島を選びやって来た訳です。
デ)徳島に何か当てがあったわけではないんですね。気候が合うかどうかは大事ですがある意味破天荒ですね。
木)理由なんてそんなもんです。
建築が趣味なので今の家を建てるために地方の移住を考えたのがきっかけですね。
デ)いざ徳島に来てみていかがでしたか。
木)独立する前に15年勤める事になる徳島の総合楽器店に面接に行ったら、東京から来たと言うだけで色々と警戒され返事がなかなか来なかったんです。
そこで正月だったと言うこともあり勝手に店に立ってギターを売ってました。笑
デ)押しかけ弟子ならぬ押しかけ店員ですね。
木)あの頃は今と違って、そーでもしないとなかなか地方では仕事自体が無い時代だったので、強引ですがそーやってこの業界に入り込んだ訳です。
思い返せばもうこの徳島に来ていつの間にか28年経ったのですね。
全てその最初の有線放送の営業での経験などが活かされているのかなぁと思います。
デ)では現在のお店について教えてください。
木)名前の由来はよく聞かれるんです。driive guitarsはカタカナで書くとドライブギターズですよね。車を運転するドライブではありません。
小文字のiiとiを重ねたのは「Greeen」みたいなアーティストさんのこれをいただきました。
drive(渇いた)とかで無く外国人感覚で強調させる事で意味を持たせたかったんですね。
実際に友達のアメリカ人にそれを伝えたらそれは良い名前って褒められたんです。
日本人の感覚を超えたいと意味も有ります。
デ)ネイティヴぽくってクールですよね。
木)店舗はご覧の通り今は妻が経営している1階のピアノ教室と共有してる状態です。
なのでレッスン中は接客対応ができないため細かく毎日の営業時間はSNSなどに掲載してます。
ギターなどは店頭展示は最小限で良いと考えます。そこまでどうやって選び抜くかが、私の仕事だと思いますので。
個人の店で、100本も在庫あったって本当にきちんと管理できてるかなぁ、思ってしまいます。
デ)店頭にあるのは厳選されたものばかりでそれぞれしっかりと状態を管理しているという事ですね。
木)中古品をビギナーさんにお薦めする事は、金銭的な理由があったとしても極力しません。
最初に持つビギナーさんは特に新品を買って欲しいと考えます。
長く続くか分からないから中古で良いみたいな方がいらっしゃいますが、
申し訳ないですがその方の話をじっくり聞いてからその事は否定してから話を始める様にしてます。
最初のギターに想いを込めないと、何のためにこの仕事をしてるのかという事なんですね。
結局この地域では私が管理していかなきゃならないと言うこともあります。
デ)通販で購入するとメンテナンスまでフォローするのは難しいでもんね。
木)お客様はお選びしたい気持ちはわかりますが、ほとんどの方々が納得して購入されてるのは、
信頼したメーカーの商品を細部までチェックして、新品でも調整を再度する事などにこだわって来た事だと思います。
ご予算の中で良いもの提供するのが、私の役目だと感じながら今までやって来ました。
デ)では今度は質問を変えてどんな音楽を聴きいて来られましたか。
木)好きな音楽はヘビメタ以外全部好きですね。
デ)1980年代のイギリスでのメタルブーム、LAメタル、日本のメタルブームを10代20代で過ごした世代としては珍しいですね。
木)有線放送で仕事していたのでどんな音楽でも聴く様になったせいだと思います。
ヘビメタだけは身体が受け付けないみたいです笑
仕事ではそんな事はもちろん見せない様にしてます。
嫌いでも詳しいのが当たり前だと思いますので。
デ)では最後に木元さんの宝物や大事にしている物、はまっている事を教えてください。
木)古いテープエコーやビンテージエフェクターは好きですね。
販売はあまりせずにこっそり集めて直したりいじるのが好きなんです。
アンプの修理もやったりしてますが、自分の所有してる機材を直したりしてるうちに自然と身についた感じです。
デ)アンプやエフェクターの修理はパーツを手に入れるのが大変そうですね。
木)今、Gibson GA-77 と言う1961年製のツイード風の見た目のオールドアンプをいじっています。
おそらく当時銀座の山野楽器に置いてあった2台のうちの1台のようです。
銀巴里という有名な店で箱バンされていた方が使用していたんじゃないかということがわかりました。
そんなストーリーを探っていくのもとても重要な仕事だと考えます。
よく私のところへ来てくれたねって、楽器に話しかける毎日です。
デ)なるほど、半世紀以上前の機材が自分のところに来るまでには色々な変遷があったはずですよね。
本日は色々とお聞かせいただきありがとうございました。
それでは夕焼けを見ながら、徳島名物を味わって帰路につきましょう。次回はどこへいこうか!乞うご期待!
■ショップ情報:driive guitars様
ご住所:〒771-0204 徳島県板野郡北島町鯛浜字向100-1
お電話:088-679-8440
WEBサイト:http://driiveguitars.blog.fc2.com/
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