2023.05.02

【ディバイザー大商談会】蔵出しエキゾチックウッドが映えるDEVISER ROSETTA VESSEL

2005～2007年の2年間のみ製作された幻のギター『ROSETTA VESSEL』。

『ディバイザー大商談会2021』にて当時の面影を残したデザインのまま、細部をブラッシュアップし、奇跡の復刻を果たしました。

その翌年に開催された『ディバイザー大商談2022』ではなんとトップ材の装飾として和紙を使用したモデルが製作されるなど、徐々に限定モデルとしてのバリエーションを増やし続けてきました。

ROSETTA VESSELについて詳しくはこちら

今年の5月23日に開催が決定した『ディバイザー大商談会2023』も、各々の個性が光るギターが完成しつつありますが・・・

昨年の和柄が目を引く可愛らしいROSETTA VESSELから一転、今年はなんとエキゾチックウッドをふんだんに使用した、木目の表情がよくみえる4モデルのROSETTA VESSELを製作中！

そのラインナップは・・・

『神代タモ』『エキゾチック桜』『ジリコテ』『屋久杉』

です！

どれも杢や木肌に見応えのあるものばかりとなっています。

では、一つずつ見ていきましょう！

神代タモ

はるか昔、自然現象により倒木し、地中に埋まってからも腐らずに数百〜数千年以上の時を経た木のことを、私達は畏敬の念を込め「神代木」と呼んでいます。

それらが様々な要因で奇跡的に出土することがあり、ゆっくりと長い年月をかけて色褪せ、灰色や灰褐色となった木肌は荘厳な雰囲気を醸し出します。

そんな貴重な神代木のなかでも、灰褐色の肌に黒い模様が映える神代タモを使用。
目の詰まった年輪が波状に広がり、まるで時の流れを表しているようなゆったりとした模様が美しい1本です。

エキゾチック桜

はっきりと模様が入った個性のある木材は『エキゾチックウッド』と呼ばれます。
今回使用した桜にも、通常では珍しい派手な模様が入っておりインパクトがあります。

桜ギターにはコンセプトに合わせ特別なデザインが施されますが、ROSETTAモデルの特徴であるFホールにも一工夫。
花びらを象った形状になっており、見た目にも遊び心を加えた形となっています。

また、鮮やかなピンク色のグラデーションカラーリングの中に、稲妻のような線や複雑な模様が広がるボディからは、春嵐のような荒々しさも感じられます。

ジリコテ

ジリコテは暗い茶色の木地に黒くはいった模様が特徴的で、その独特で美しい見た目から人気のある木材ですが、現在では手に入れることが難しく非常に貴重なものとなっています。

ちなみに、日本では「シャム柿」と呼ばれることもあります。
「シャム」とは国のタイという意味がありますが、特にタイ原産の木というわけでもないため、名前の由来ははっきりと分かっていません。

深い褐色の中を通る、黒い年輪の縞模様が高級感を漂わせています。
制作段階ではまだ木肌に白っぽさが残りますが、完成した製品はより黒くハッキリと木目が出た仕上がりとなります。

また、ジリコテは重量があるため、歯切れがよく、ファットなサウンドが特徴的。
ボディに重さがある場合は演奏時のストレスに繋がることもありますが、ROSETTA VESSELの特徴でもあるセミホロウ構造によりギターが軽量化されており、長時間でも快適に演奏することができます。

屋久杉

日本初の世界遺産に登録された屋久島でゆっくりと育ち、標高500m以上の地で樹齢1000年を超えたものだけがその名を冠することのできる屋久杉。

油分が多いため腐りにくく、密で複雑な木目をもつ個体はその美しさから高級材として有名ですが、人為的に伐採することはできず、自然に倒木したものしか使用することができないため、とても貴重な材となっています。