【ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り】東京・福生編~GUITAR工房アナグマ様~
東京都・渋谷をあとにし、東京の多摩エリアである福生に到着致しました。福生といえば米軍 横田基地がある町です!!日本で一番アメリカに近い街として有名ですし、アメリカ雑貨やレトロなインテリアが売っている商店街では、美味しい食べ物など日本に居ながらも異国体験ができる町としても人気のスポットです。[音楽の街 福生]とも称されることもあるため音楽にも精通している街で、な、なんとドル紙幣も使えるお店もあるとか!!
そんな福生で楽器工房・リペア兼楽器店を行っている「GUITAR工房アナグマ」の店主・磯崎様にお話を伺いました!!
こちらがお店の入り口になります!!扉を開けて地下への階段を降りると店内になっております。扉の右隣の老舗自転車屋さん遊輪館さんが目印ですよ〜!!
ディバイザー:こんにちは、本日はよろしくお願い致します!それでは早速ですが、ギター工房アナグマ様の特徴から教えて下さい。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:どうぞよろしくお願い致します。GUITAR工房アナグマでは、オリジナルのギターベース製作 楽器修理、楽器レッスン、オリジナルエフェクター製作、 サウンドシステム構築・サウンドプロデュース、音作りのアドバイスなどを行なっています言葉だけではなかなか伝わりづらいのですが、所謂普通の楽器店とちょっと違っていて…幾つかを上げると、演奏を仕事にしていた職人さんがいる楽器店であり、現場に求められる楽器や演奏のためのノウハウなど、 お店を通じて沢山の方々に発信している、という…演奏と音楽に関するあらゆることに手を出してしまうお店です!!
ディバイザー:音楽に関わることは、全てやっているということですね。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:自分に出来ることは、何でもやってしまうスタイルと言う感じでしょうか・・・
通称「楽器のお医者さん」といわれております(笑)楽器を持ち込んでいただいた際よりも、お持ち帰り時の状態のほうが、状態が良くなることは当然で、 世にある同じような楽器のどれよりも!健康で帰っていただけるように心がけております。 販売する楽器やエフェクターなども調整や改造を加えてよりユーザーライクな仕様にしたりもします。でも、店主の気に入らないものは、とことん!売らない!!主義の店です(笑)
要はお客様に、お金を無駄に使っていただかないようにしていただきたいというお店でもあります自分自身、これまでに相当に無駄遣いはしてきましたが(笑) まぁ、そんな感じなんですが、おかげさまで沢山のリピーター様にご来店いただいております。一度地下に入って頂ければ店の表から見た雰囲気と明らかに違うのはお分かりいただけるかと想います。
エレクトリックギターの製作展示品の中には、Deviser様から材供給をしていただいた楽器も販売しております。
各所仕様等に拘りやその理由がありますので、気になる方はお問い合わせください!
もちろん一本モノのオーダーギターも製作可能ですよ〜!
ディバイザー:話を聞くだけでも非常に興味もそそられますね!ちなみにお店の名前の由来を教えていただけますか?実は気になっておりまして…
GUITAR工房アナグマ磯崎様:創業当時は楽器店経営の会社の支店としてスタートしておりました。その時の社長の娘さんが、「いつも地下にもぐって作業してるんですよね~?!
なんかもう秘密の穴倉みたいな感じですよね~」といっていたのがヒントなりました!!
本店の店舗名が動物の名前にあやかっているのもあって【アナグラにいるからアナグマみたいですよね】
というところから、「あ~じゃあアナグマでいいじゃないですか!」
といった流れで…現在に至ります。
ここ数年で独立したのですが、立地建物にあやかっている屋号なので引っ越せませんね(笑)
ディバイザー:そのような経緯があったんですね。長年の悩みが解消しました(笑)
GUITAR工房アナグマ磯崎様:良かったです(笑)
ディバイザー:壁一面にHeadwayを置いていただいてありがとうございます。Headwayについてどのような印象をお持ちでしょうか?
GUITAR工房アナグマ磯崎様:Headwayはとても丈夫で安定している印象を受けますね。アナグマでは店内の温度管理、湿度管理には非常に気をつけていますが、店舗が地下と言うこともあって年間を通して気温が安定しています。時期によって加湿 除湿をおこなってはいるのですが、店頭に並んでいる楽器は全てチューニングをした状態で展示しています。驚かれるかもしれませんが、その状態でも楽器の状態が大きく崩れることがなく安定しているということは、売る側としても、弾く側としても非常に安心しますし、長く愛用していただく楽器としてとても重要な条件になってくると思います。どれほどまでに音が良い楽器であっても、頻繁に壊れる楽器では意味がありません。
楽器の鳴りのバランスと強度剛性と言う意味でも理想を叶えてくれるので、Headwayブランドの商品はもちろん
Deviser社の製品には、非常に信頼を寄せています。しかも、楽器のクオリティに対して、価格が比較的安価で、ブランド数含め製品の幅が、非常に広いので ビギナーから中級者、上級者はもちろん、音楽を仕事にされる方などまで、ほぼ全てのユーザー様にオススメ出来る楽器が見つけられます。
ディバイザー:ありがとうございます!HEADWAYの職人達も喜んでいると思います!ちなみに、店頭のHEADWAYの中で一番のおすすめはどれでしょうか。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:GUITAR工房アナグマに置いているHeadwayは、全てアナグマ選定品と呼ばせていただいております。全てオススメのギター!として紹介したいのですが、今回はこちらの機種をご紹介させて頂きます!
ディバイザー:2020年の限定モデルのHeadway 2020 HOM-501 D,A,S/ATBですね!!年号モデルはその年のはじめに製作をするプロダクトなので、通常モデルに比べて豪華な仕様になっております。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:HeadwayのHOMシェイプがとても良いですね。フォークタイプとドレッドノートタイプのお互いの良いところをうまく取り入れており非常に優れたバランスをもった構造だと思います。私自身、HeadwayのHD(ドレッドノートタイプ)もHF(フォークタイプ)も所有していますが、 もう一本、Headwayを新たに所有するのならこのHOMタイプのギターを手に入れたいと思っています。
加えて本機は、2020年のPremiumSelectWood仕様や、ウッドイコライジングシステムの採用、PUマウントのプリアッセンブル、独自のネック塗装やルミインレイのサイドポジションなどが採用されているため、これから良い楽器を手に入れて、ガンガン弾いていきたいという方に向けても、2020年仕様の特別な一本を手に入れたいという方にもオススメできるように、とても意欲的に作られていると思います。見た目の豪華さもあるため、熟練のお客様にも是非、手に取っていただきたい一本ですね。
ディバイザー:気になる方は是非、ギター工房アナグマ店様でお試し下さい!先ほどHEADWAYを所有していると言っておりましたが、磯崎様のMY HEADWAYを見せていただけますでしょうか!?また、お気に入りのポイントなども教えてください。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:もちろんです!! 自宅にある数本と、工房でPUの試奏に常設しているものと、バンド仕様のものといろいろありますので、御覧下さい。
Headway TheMomose HMF-3
こちらは、家でのリラックスした時間に爪弾いています普段はあまりやらないダウンチューニングなどで演奏すると、森の中にいるような不思議な世界観を聞かせてくれる一本です。装飾が派手なギターは余り好みではないのですが、音色の美しさに負けてしまったといったところでしょうか(笑)
Headway HC-Elite
カッタウェイ仕様の現場ギターです。
L.R.Baggs社製Anthem をAnagumaでModifyしたものをマウントしています。
LIVEで必要な要素を全て兼ね備えていてくれるギターですね。これの前にはHC-SOLISTを所有していましたが、ちょっと前の時代のHeadwayにフィーリングが合うようで、いまはこちらがとても気に入っています。どのようなスタイルの演奏でも思ったように鳴ってくれるギターといった感じでしょうか。いまは、アコースティックギターではメインギターです。
Headway HC-GUT
エレキギター弾きなので、もうこれ以上高いナイロン弦のギターは買わない!と言う決心のもと購入させていただきました。
L.R.Baggs社製Anthem StagePro を、AngumaでModifyしてマウントしています。より甘く太い音色を求めて、ハカランダ材でナットサドルを製作して使っています。弦なども含めてまだまだ、ナイロン弦の奥深さを掘り下げている最中なのですが 木材の弦支点になってから、個人的には ちょっと良い方向性が見つけられたと思っています。実はHeadwayAskaTeamBuildで、またナイロン弦モデルの製作をして欲しいと拙に願っております。
Headway HD-155 ARS/ATB
キューバンマホガニーの魅力に惹かれて購入させていただきました。この楽器が販売されたころに採用されたアドバンスリアシフト(ARS)にも非常に興味があり、また同時に感銘も受けました。こちらもL.R.Baggs社製Anthem の、AnagumaModifyをマウントしています。ギタリスト坂井崇人とのギターデュオ T&T でのアコースティック演奏時に使用しております。個人的には、結婚式での余興でも使用した思い入れのあるギターです。
キューバンマホガニーの存在を知ってから、マホガニーサウンドの捕らえ方考え方が変わりましたね。因みに坂井は、同じ改造を施したHeadway HF-455を使用しています。
ディバイザー:たくさんのご紹介ありがとうございます!非常にHeadway愛を感じることが出来て感激しております。磯崎様はプレイヤーとしての一面ありますが、現場目線でHeadwayギターはどうでしょうか。
■大阪芸術大学教授 アロージャズオーケストラギタリスト ウクレレ奏者■
中村たかし様(写真左)と GUITAR工房アナグマ主催LIVEでの一枚
中村たかし様の手にはアナグマ調整品のHC-GUT、磯崎は同じく調整品のHC-SOLISTを使用中村様には、毎年のように福生にお越しいただき、LIVEで共演させていただいております。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:私自身現在は、所有しているアコースティックギターが全てHeadwayブランドになっていますが、以前は他社製品も多く使用してきました。エレクトリック系の楽器製作者、楽器リペアマンとしての経験を踏まえた上で楽器を比較させていただくと 純粋に楽器本体の豊かな鳴りに加えて、楽器を形成する、素材毎の音色の違いや、演奏時の音の表情の違いが感じ取れると思います。
どう弾いても、誰が弾いても、同じような音がする楽器も少なくありませんが、そういった楽器とはまたちょっと違う 確かな技術のもと製作されていて、使われている材料の本質を引き出し豊かな音色に変えてくれる楽器たちだと思っています。
そういった楽器を製作している職人の方々にも非常に感謝しています。数年前には、Deviser様本社に訪れたこともあるのですが、あれから結構時間も経ってしまったので、また伺ってみたいと思っております。そうそう、実は店頭に並んでいるアコースティックギターの販売品は、もう何年もHeadwayブランドのものだけなんです。いまは、universeシリーズからAska Team Buildのモデルまで展示させていただいていますので、値段ごとの楽器の違いを音色や、作りまでじっくり比較していただくことも可能ですよ!
ディバイザー:お話を伺っているこちらが勉強になります!!販売においてもHEADWAYオンリーということは、磯崎様自信が良いと思っているからこそのお取り扱いをしてくれているということで間違いないでしょうか?
GUITAR工房アナグマ磯崎様:そうですね!まさににその通りです!!お気に入りだからこそ、沢山の方々にどんどん弾いていただいて、より多くの方々にHeadwayの良さを知っていただきたいですね!
ディバイザー:ありがとうございます!!お店の事とは少し離れてしまいますが、休日はどの様に過ごされてますか?趣味などあれば教えてください。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:実は、楽器店を始める前までは飲食業の経験が結構長く、 あちこちのお店で働かせていただきました。老舗の居酒屋店などでお子さんがいらっしゃらないご夫婦に「継いでくれないか !?」とまで言われてしまったりもしましたが…家では、仕事あとでもキッチンに立ち、手料理の夕食で晩酌する事も少なくないです。昨年引っ越をしたのですが、設置されていた不慣れなIHコンロが気に入らず、結構高級なガスコンロを買ってしまいました(笑)
飲食経験と根っからの探究心のせいでお酒も大好きです。
最近は、ウィスキーを良く飲みます。買いすぎて店が出来てしまいそうです。やりませんが(笑)
アウトドアにもハマっており友人とBBQしたり、冬はスキーへ夏は海などへでかけます。
雪山で、リフトに乗りながら仕事の電話をとったことも、沖縄で仕事のメールを送ったのも1度や2度ではありません(笑)
ディバイザー:結構アクティブに動いておりますね!!私も見習いたいと思います!最後にギター選びについてお客様にアドバイスをお願いします。
GUITAR工房アナグマ磯崎様:コロナ禍と呼ばれる時代になって、人と会うことに抵抗感があったり周りの目が気になる時代になってしまいましたがギターに限らず楽器は、これから先あなたに寄り添ってくれる相棒になってくれる存在とも言えると思います。
時代的に、ネットで注文して数日後に玄関先に届くと言うことが当たり前にもなってもいますが、もし出来ることならば楽器屋さんへ足を運んでみて、沢山の楽器に囲まれた上で、自身の納得のいく素敵な相棒を見つけていただけたらと思います。その際には、イケメン店員さんや、可愛いおねぇさん店員に弾いてもらってもいいし、出来ることなら恥ずかしがらずに「弾かせてください!」といってもらえたら絶対にその中から選ばれた楽器も喜ぶと思います。
アナグマは、時代に逆行して楽器販売の総合サイトなどに登録販売していませんが決して楽器を売りたくないわけではなく、訪れた方にゆっくり楽器を選んでいただいたり楽器の調整など各種ご相談に関しても、お客様と直接お話しをさせていただき、弾き心地や感触を確かめていただく。そういう部分を重要視しているためにこの形を取らせていただいています。
もし、お近くへお越しの際は、GUITAR工房だから敷居が高いでしょと思わず、ふらりとアナグマにお立ち寄りいただければと思います。HeadwayGuitarと比較する楽器をお持ちいただいたり、お手持ちの楽器の各種調整、修理のご相談ももちろん歓迎です!
そうそう!アナグマも2022年5月で、創業から満10年を迎えることになり、穴倉生活も11年目に入ります(笑) 更に来年は、個人的にディバイザー様とお付き合いさせていただいてから25年目を迎えます! 何か面白いことが出来ればと思っていますので、お楽しみに!!
GUITAR工房アナグマ磯崎様、ありがとうございました!!次はどこの街にお伺いするでしょうか?お楽しみに!
GUITAR工房アナグマ様店舗情報
ご住所:〒197-0011 東京都福生市福生660−5
営業時間:14:00~20:00
定休日:水曜日及び不定休あり
WEBサイト:https://toruisozaki.wixsite.com/anaguma
SNS アカウント
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