【ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り】番外編~安井雅人がゆく!幻のディバイザーサウンドメッセブース~
前回の東京都福生市を後に、今回はディバイザーがゆく!の番外編としまして長野県松本市にありますディバイザー本社のショールームにてサウンドメッセin大阪2021で限定展示予定だったHeadway Sakura Collection 2021を疑似ブース設営しました!
ディバイザースタッフとHEADWAYテクニカルディレクター安井雅人によるHeadway Sakura Collection制作裏話も交えて幻のブースをお伝えいたします!
2021年4月10日(土)、11日(日)に予定しておりましたサウンドメッセin大阪2021は、大阪府の医療非常事態宣言、感染者数の急激な増加を受け、今期の開催が中止となりました。(※サウンドメッセ実行委員会様より引用)
本来はお客様に直接対面するかたちで弊社製品の魅力や技術をお伝えし、実際にギターを手にとっていただこうと準備から非常楽しみにしておりました。非常事態における開催への影響は非常に残念でありません。
しかしながら、準備していたギターや展示ブースに少しでもスポットをあてたいと思い「ディバイザーがゆく!ギターショップ巡り~番外編~安井雅人がゆく!幻のディバイザーサウンドメッセブース」をお届けいたします!
少しでも本会場でご覧頂きたかったギター・展示ブースが皆様に届きますよう、展示しましたのでご覧いただければ幸いです。
ディバイザー:早速ですが、よろしくお願いします!今回のHeadway Sakura Collection 2021 (※以下SC’21)について、コンセプトや苦労点などについてお聞かせください。
HEADWAYテクニカルディレクター安井雅人(以下、安井):よろしくお願いします。今回は4種の桜材を用いてカラーコードを「夜桜カラー」で統一し、各桜材の魅力を最大限に引き出す「4色の夜桜カラー」という過去にないコンセプトで企画が始動しました。材料調達から非常に苦労をしました。(笑)
ディバイザー:限定制作の夜桜カラーモデルはあっても、展示品のSC’21を夜桜モデルとして統一するのは初めてでしたね!
安井:木材にはひとつひとつ表情があり、その中に木材としての個性もあるんです。息吹を吹き込むうえでこの材料にはこんな表情をもってほしいなど企画の段階で非常に悩みました。
ディバイザー:材料選定からカラーまで企画の段階でコンセプトがハッキリしていたんですね!そして、そこから実際の表情であるデザインになるわけですね!
安井:はい。テーマとして「桜」を念頭におきつつ、打ち合わせ段階で「着物/和傘」がキーワードテーマとして浮上し、発想をそこから組み立てていきました。デザイン構築や和傘をどのように落とし込んでいくか?という課題にチャレンジすることになりました。
ディバイザー:私も同席しておりました(汗)
安井:はい(笑)
ディバイザー:話を戻しますが、桜材と一様に言っても様々な種類があるんですよね?
安井:はい、お花見などでよく見る桜は主にソメイヨシノです。そのほとんどが公共の場や所有地にありますので許可なく伐採はできません。HEADWAYでは山桜をメインとした市場流通している木材を使用していますので安心して弾き込んでください(笑)
ディバイザー:あちこちで自生しているわけではないので、そもそもの希少価値が高いんですよね。そんな中、山桜・枝垂れ桜・水目桜・椨桜と4種の品目が並ぶSC’21は圧巻ですね。
安井:どれも希少種なうえ、フレイム杢が入ったものなどレア材までありますから材料確保は大変です(笑)本当に希少材ですから。
ディバイザー:はい(汗)
ディバイザー:カラーコードを「夜桜」統一で表現する苦労をお聞かせください。
安井:ほんと、苦労しました(笑)。回数がわからないくらい、調色とサンプルで打ち合わせをおこないました。(苦笑)
一言で「夜桜」といっても夕暮れ前、真夜中、明け方など時間軸によって様々な夜桜があると思うんです。なので各桜材の個性と表情をみてカラーを調合していったわけです。
ディバイザー:桜材と真剣に向き合って生み出している特別カラーなんですね!
安井:カラーにも是非注目してください!
ディバイザー:デザイン面でもお話を伺いたいのですが、まず目に飛び込んでくるのは指板ですね!
安井:流れゆく桜の花びらと川に掛かる桜の木を表現していて、ワンポイントになっている赤い橋で和の風情を表現しています。通常のシンプルなデザインのモデルより10倍以上は時間がかかってますから(苦笑)
特に今年はディバイザー創立30周年の記念すべき年ですので、それに合わせてデザインの川(水)は「流れる水は腐らず、常に新しく変わりながら姿をとどめている水の流れから変わり続けていく未来を表す。」という意味を込めディバイザー創立30周年にふさわしいデザインになっています。
ディバイザー:とにかく美しいインレイですよね、さらにコンセプトに沿ったストーリーがあるのもまたいいですね。
安井:そうですね。飛鳥チームビルドシリーズではパーツ点数も過去最大数になっています(笑)
ディバイザー:妥協なき職人魂、まさに職人のこだわりですね。
安井:ディバイザー創立30周年ですから、例年以上に今年の特別限定モデルはこだわっています。それと、サウンドホールカバーですね。着物と和傘を融合してギター全体との調和をとっています。この着物と和傘は今年の飛鳥チームビルドシリーズで制作する桜モデルでの大切なキーワードになっていますので、これから発表するモデルにもご期待ください。
ディバイザー:そこに冒頭の「着物/和傘」が結びついてくるわけですね!
安井:実際はサウンドに大きく関わることはないですが、ピックアップ搭載時にハウリング防止効果や、保管時の調湿効果など実は機能性のあるものなんです。(※効果は個体や環境によってかわることがあります)
ディバイザー:機能性もしっかりとあり見た目にも美しいです。
安井:サウンドホールカバー自体は飾りとしての用途が大部分ですが、装飾などにも非常に時間をかけて作っていますので、トータルデザインでも楽しんでほしいですね。
ディバイザー:今回はデラックスモデル(以下DX)が存在しますが、他8種との違いはどのあたりでしょうか?
安井:DXはヘッド突板デザインとピックガードデザインが他8種より豪華な仕様となっています。ヘッド突板にはメインテーマである月夜に現れた幻想的な「夜桜」をあしらい、光る星もデザインしているんです。
ディバイザー:圧巻のデザインですね、まさに「夜桜」!!
安井:コレクションモデルなので、コンセプトは踏襲しつつも違いをいかに表現するかがDXの課題でした。
ディバイザー:DXの存在があるからこそ、すべてのモデルがさらに引き立つんですね!
安井:それが言いたかったんです(笑)
ディバイザー:今回は弊社のHPのみで公開になりましたが、全国各地の店舗様に納品させていただいていますので、色々な御客様に手にとってほしいですね!
安井:本来ギターはサウンドありきでもあるんですが、HEADWAYでは見た目も本当の意味で美しく、そして我々職人の魂や熱意がしっかりと込められていることがHEADWAYギターであると考えます。「温故知新」古きを訪ねて新しきを知る、そしてHEADWAYが取り組み続けている桜材や和材のギターを本当の意味で作り続けていくことでもあります。
ディバイザー:本日は誠にありがとうございました。
安井:時柄、御客様にお会いできる機会が限られ対面での御接客ができない時代だからこそ、1本1本丹精込め最高の1本となるよう日々作りつづけます。もしどこかのイベントでお話できる機会があれば幸いです。
ディバイザー:はい、ディバイザーを含め全国各地でHEADWAYギターや桜ギターを手にとっていただければ幸いです。
【サウンドメッセ 2021 in 大阪 幻のディバイザーブース】
【おまけ/オフショット】
サウンドメッセ2021パンフレット!送料のみにてお届けします!
弊社オンラインストアより送料のみにてご注文受付中ですので、サウンドメッセの為に制作したパンフレットをぜひお楽しみください!
Headway Sakura Collection2021ついて詳しく載っている他、Headway最新のネックグリップ「エクストラスリムグリップ」についてやYoutubeを中心とした動画サイトで人気のアーティスト「おさむらいさん」シグネイチャーモデルについてなど掲載しております!
数量限定の為、無くなり次第終了となります!
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