【HD-115 Low Brace ARS】 115スタイルを進化させる安井の職人哲学
Headwayのオーセンティックな115スタイルに詰め込まれた安井雅人のビルダーとしての哲学と拘り
HD-115 Low Brace ARS#Y61
2020年5月25日Web公開「ディバイザー商談会」出展品
https://www.deviser.co.jp/headway/customshop/hd-115-low-brace-ars-y61
・製作者・安井雅人によるコメント
最高級5Aアディロンダックスプルースにデットストックのインドローズ、ネック材はホンジュラスマホガニーを使用したモデルです。このモデルは新たなブレーシングを開発するにあたって製作したカスタムモデルです。ブレーシング自体はHeadwayで積極的に採用しているARSスキャロップブレーシングですが、ブレーシングの高さを通常の17mmから15mmに変更し駒下補強のサイズも細くしました。このブレーシングの変更を行う事によりARSの力強い芯のあるサウンドに更に低音の鳴りを増す事が出来ました。指板材にはエボニーの代替材であるリッチライトを使用しておりますが、この材は多くの優れた点があります。まず、リッチライトは木材の繊維を樹脂で固めて作られており樹脂でありながら木材の性質も併せ持ちます。その材性質は高品質なエボニーに近い性質を持っておりサウンド面では何ら遜色有りません。樹脂という点で湿気に強く指板の影響にによるネックの反りや乾燥時のフレットのバリなどはほぼ起こりません。材質も均一ですので弦の振動を阻害する事なく鳴らす事が出来ます。この点においては質の良く無いエボニーよりも優れております。少ないエボニー資源を守る点においてこういった材の利点を理解して、積極的に使っていきたくことも大事だと私は考えます。